内容説明
チームは異なった個性の集まり。バントの達人が伝授する自分を生かす方法論。
目次
第1章 バントの極意
第2章 自分の特長は何か
第3章 二番打者の役割
第4章 守備を極める
第5章 日本的スモールベースボール
第6章 選手育成論
著者等紹介
川相昌弘[カワイマサヒロ]
1964年9月27日、岡山県生まれ。176センチ、75キロ(現役当時)。右投げ右打ち。岡山南高から83年にドラフト4位で読売ジャイアンツ入団。高校時代は投手で、プロ入り後に内野手に転向。堅実な守備と小技を武器に頭角を現し、80年代後半から90年代にレギュラーで活躍した。特に、正確な「バント」は代名詞となり、シーズン最多犠打を7回マーク。04年中日に移籍し、06年に引退。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
12
自分が一番好きな野球選手、川相昌弘さんの本。スモールベースボールとは『小さな(積み重ねの)野球』。万が一に備え数百回に一回起きるかどうかのプレーのために準備をする。内野ゴロでも捕手は一塁のカバーに回る。一塁に牽制球があればライトがカバーに回る。その準備をしていた事で助かることが多々あるという。蟻とキリギリスに例えると蟻の競技だ。一芸に秀でるためにも、基本練習、反復練習、何事も大事なのは根っこの部分。誰もが嫌がることをきっちりこなすだけで一目置かれる可能性がある。2020/04/24
nutts
3
秀逸。自分が得意とし究めてきた分野から、一歩ずつ様々な方向へ話を広げていく。だから本書は、世界一の“バントのやりかた”から始まる。拘りにこだわって、試行錯誤してきたことが何気ない語り口で随所に表れ、説得力がある。変に手柄を誇張したり、大げさな解釈をするような節も無い(自分の手柄を書くのは下手なほど)。実はさほど得意でなかった守備での取り組みと気付き、落合・原という二人の新世代監督のもと育成を担ってきたが故の考察は非常に興味深い。プロ指導者が魅せる世界観にも、新しい形が出てきそうな予感が喜ばしい。2011/08/31
もとむ
2
川相さんは現役時代は物静かでクレバーな野球をする印象だったが、これを読むととても熱く、根性の人なんだなーということがよくわかりました。逆に言えば、これだけ「繋ぎ役、守り」に徹した方でも、泥臭く「俺に出来ることはなんでも全力で取り組む」という姿勢は永遠不滅に必要なことなんだと、改めて痛感しました。きっと指導者になられても、素晴らしい選手たちを育ててくれると思います😊2024/05/25
lonely_jean
2
巨人ひと筋だった人のみ、という巨人の監督の不文律が、本当に意味不明。こんなに監督向きの人はいない。やや思いがけない形で他球団を経験することになったようだが、それも大いなるプラスでこそあれ、マイナスなど何もない。ソフトバンクに勝ちたいなら、なりふり構っている場合ではないはずだが。2021/01/12
helpless
2
西武戦での外野返球の裏話、去年は堂上を使ってくれと、一軍から二軍に要請があったことなど、興味深かった 2011/06/16