内容説明
今、三原脩の勝負論、コーチングから学びとること。
目次
ベンチにおいて、戦力に悪影響を与えるような雑談を禁ず。
各国人は他人(友人)のことに関し、無関心であってもらいたい。個人的な友好関係とグラウンドにおける各人の立場が、チームプレーの上にはなんの関連もないようになってほしい。つまり、各人がプロ野球人としての独立独歩でプレーをしてもらいたい。プレーオンリーに徹してもらいたい。
勝負の責任は監督にある。したがって選手は勝敗にとらわれず、何ものにも負けない闘志を持ってつねに最善の努力をする。
情実は厳禁。プレーヤーの意見を尊重することと不平分子の声というものの判断を誤るな。
チームを優秀なチームとして、さらにチームを優勝チームに作り上げることは、各選手に有形無形の利益をもたらす。選手諸君の名誉を高め、評価を高めることである。
いい監督とは、ひじょうに常識的な言葉であるが、選手を使いこなすことができるかどうかである。
自分の特色を練習によって見つけ出し、これを生かせよ。人のマネはダメである。
フォームを矯正されたり、ひとつのプレーを強要されたりすると、技術的にも心理的にも窮屈になる。この窮屈さをもたらす心は、人間の本能とも思われる点でもあるが、これを克服するところに進歩がある。
各人は各自の名誉とチームの名誉を守り通す強烈なファイトを持て。これが野球人として長い生命を保つゆえんである。
選手はよく打てるときも打てないときも、またどんなに勝っていても負けていても最後までファイトを持ってベストを尽くせ。〔ほか〕
著者等紹介
中西太[ナカニシフトシ]
1933年、香川県高松市出身。高松第一高等学校卒業。52年、西鉄ライオンズに入団、同年、新人王を獲得。首位打者2回、本塁打王5回、打点王3回。56年にはMVP。ベストナインに通算7回選出されている。62年に西鉄ライオンズ監督に就任(選手兼任)、63年、リーグ優勝を果たす。69年、現役引退し、監督も退任。その後、ヤクルト、日本ハム、阪神、近鉄、巨人、ロッテ、オリックスで、監督、代理監督、コーチを務めた。99年に野球殿堂入り(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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