ベースボール・マガジン社新書
西鉄ライオンズ最強の哲学

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  • サイズ B40判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784583100630
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

今、三原脩の勝負論、コーチングから学びとること。

目次

ベンチにおいて、戦力に悪影響を与えるような雑談を禁ず。
各国人は他人(友人)のことに関し、無関心であってもらいたい。個人的な友好関係とグラウンドにおける各人の立場が、チームプレーの上にはなんの関連もないようになってほしい。つまり、各人がプロ野球人としての独立独歩でプレーをしてもらいたい。プレーオンリーに徹してもらいたい。
勝負の責任は監督にある。したがって選手は勝敗にとらわれず、何ものにも負けない闘志を持ってつねに最善の努力をする。
情実は厳禁。プレーヤーの意見を尊重することと不平分子の声というものの判断を誤るな。
チームを優秀なチームとして、さらにチームを優勝チームに作り上げることは、各選手に有形無形の利益をもたらす。選手諸君の名誉を高め、評価を高めることである。
いい監督とは、ひじょうに常識的な言葉であるが、選手を使いこなすことができるかどうかである。
自分の特色を練習によって見つけ出し、これを生かせよ。人のマネはダメである。
フォームを矯正されたり、ひとつのプレーを強要されたりすると、技術的にも心理的にも窮屈になる。この窮屈さをもたらす心は、人間の本能とも思われる点でもあるが、これを克服するところに進歩がある。
各人は各自の名誉とチームの名誉を守り通す強烈なファイトを持て。これが野球人として長い生命を保つゆえんである。
選手はよく打てるときも打てないときも、またどんなに勝っていても負けていても最後までファイトを持ってベストを尽くせ。〔ほか〕

著者等紹介

中西太[ナカニシフトシ]
1933年、香川県高松市出身。高松第一高等学校卒業。52年、西鉄ライオンズに入団、同年、新人王を獲得。首位打者2回、本塁打王5回、打点王3回。56年にはMVP。ベストナインに通算7回選出されている。62年に西鉄ライオンズ監督に就任(選手兼任)、63年、リーグ優勝を果たす。69年、現役引退し、監督も退任。その後、ヤクルト、日本ハム、阪神、近鉄、巨人、ロッテ、オリックスで、監督、代理監督、コーチを務めた。99年に野球殿堂入り(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

17
コーチとしての評価はどんなもんかと思うが、江本のところが面白かった。江本からは、むちゃくちゃ悪口書かれてた記憶があるんだが。2011/12/27

たーくん

2
豪快なだけだと思っていた野球が、違っていた。2008/02/18

YOS1968

2
西鉄最強の系譜。最強打者の中西が、三原マジックを解説。仰木・稲尾氏死去後の貴重な戦後プロ野球史の資料である。2008/11/09

辻井凌|つじー

1
西鉄黄金期の主力であり三原脩監督の娘婿でもあった著者が三原が残したノートの言葉や発言をひきながらエピソードを語っている。三原さんの評伝を既に読んでると正直まったく物足りないが、それでも気になる言葉がちらほら。軽く読める。三原さんは「練習場では自分を下手だと思え。試合場では自分を上手と思え」って言葉を残してるんだけど、まさにこれを芸能界で実践しているのが坂道グループ。テレ東の冠番組を練習場としてチャレンジして、外仕事で生かす。三原イズム。2023/06/19

allSS0413

1
かつての西鉄ライオンズの主力として活躍された中西さんの本。自分は現役時代を知らないし、西鉄は生まれたときにはもう存在していなかったがよく親に逸話を聞かされたものだ。とにかく豪快奔放なイメージで語られる野武士軍団がいかなる力を発揮していたのかを詳しく書いておられる。得に面白いと思ったのは遠心力のチームワークという発想。一緒に野村監督の本も読んだのだがそちらも大体書いてある内容は似ていたがここだけが違う気がする。個々の力を存分に発揮してそれを束ねる、ただこれができるのは優秀な指揮官でないと難しいのだろう。2015/07/11

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