内容説明
いま再び興奮が甦る野球サスペンス。日本シリーズに八百長試合を仕掛ける二人の男と野球賭博にのめり込んでいく人々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
5
☆×4.5…野球の八百長が関連した作品。黒幕はまったく隠されていませんので悪のだますものと、「カネ」というものに目がくらみ目先の「確定事実」に騙されるものたちの視点がすごく印象に残りました。だけれども人は脆くてはかないこと。状況が窮地に立たされていたのならばだれしもが彼らのようなだまされる立場に陥るに違いありません。でも私は人物としては最初の賭けに負け自分の女を取られた烈が嫌いじゃありませんが。でも男って…不思議な生き物だなぁ。2013/06/02
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2
いつか読んでみたいと思っていた有馬頼義氏の小説を遂に読むことが出来た。野球賭博を題材にしたピカレスク小説だ。野球をこよなく愛した著者が野球にまつわる闇の世界を描くところは妙だが、それだけ野球愛が深かったのだろう。昭和30年代の匂いがそこはかとなく漂っていてよかった。『四萬人の目撃者』も読んでみたい。2015/03/01
K
0
1950年代の小説なのか、めっちゃ古いけど意外と読めた。野球描写は50年たってもそう変わらんね。2017/07/20