内容説明
モンゴル出身の暴れん坊が綴った前半生はまさに“エピソードのデパート”!!稽古はつらいし、食べ物も合わない。仲間と部屋を脱走したこともあった。あれから5年―。「相撲を辞めないで本当によかった」と心の底から思えるようになった若者の涙と笑いの大相撲挑戦記。
目次
第1章 いたずらっ子誕生
第2章 転校、また転校
第3章 相撲、狩り、田舎大好き
第4章 大相撲への挑戦
第5章 石の上にも三年
第6章 故郷のためにも
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
25
技のデパートモンゴル支店。そうそう!そう呼ばれてたわこの人! 相撲界初の試み、モンゴル青年6名が日本に連れてこられたのは1992年のことでした。前半のモンゴル時代のエピソードがもうほんとに楽しい!今では披露できない豪快なやんちゃ。遊牧民の生活ぷりも良いのよー。そしてそんな大草原の国から日本の相撲部屋へって、どんだけのカルチャーショックだったことか! 集団脱走事件も起こすがなんとか踏みとどまり稽古を重ねて幕内に入るまでの5年間。ヤンチャが愛おしいわー。次は旭天鵬の自伝に行くぞー!2023/07/15
ヒヨドリスキ
7
モンゴル力士の草分けと言えば旭鷲山。「技のデパートモンゴル支店」(本店は舞の海)と言う位多彩な技で相撲ファンを魅力。これ関取になって数年で書いてたのかー。若手力士で自伝書くの珍しかったけど相当の人気が窺えます。まだ社会主義で貧しかったモンゴル時代のやんちゃな話や新弟子集団脱走事件とか何か楽しそうで面白かった。旭鷲山のその後のモンゴルでの成功や議員時代、遺恨の有りそうな朝青龍との関係や他のモンゴル力士達に付いて濃いーい後半の自伝も書いて欲しいなぁ。2024/12/07
ようはん
2
大相撲におけるモンゴル人力士の黎明期を知る事が出来る一冊。旭鷲山よりの前のハワイ勢もそうであるが相撲だけでなく言葉や食事の違いに適応する大変さは読んで感じた。白鵬ら今のモンゴル人力士の活躍も旭鷲山や旭天鵬ら先輩が道を切り拓いて支えてくれた面も大きいであろう。またモンゴル国の独特の文化や生活も色々知る事が出来た。2019/03/25
ao-king
2
力士の自伝としては珍しく、まだまだこれから(入幕3場所目)くらいの時期に書かれたもの。その分、モンゴルで過ごした少年時代の描写が非常に濃厚で、ほとんど知らなかったモンゴルの文化を知ることができたのは思わぬ僥倖だった。2012/12/07
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