学研新書
「子どものために」は正しいのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784054046955
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

内容説明

「子どものために」という親心が子どもを追い詰めている?子どもの個性は、「できること」にしか認められず、「できたか、できなかったか」の成果主義評価の下で悩む現代の子どもたち。厳しい現実を生き抜くために、今本当に必要な力とは?38年間小学校の現場で子どもたちとトコトン向き合い、「いのちの授業」で数々の教育賞を受賞した著者が語る、親子の未来を切り拓くメッセージ。

目次

第1章 「子どものために」正しいこと、正しくないこと(「できる・できない」ではなく、豊かな人間関係に目を向ける;心の「溜め」を育もう;変わる、社会。 ほか)
第2章 子どもを信じて受け止めるには(子どもは「いじくり」で育つ;農業、自然とかかわり合う;命の教育。死の教育 ほか)
第3章 今日から「子どものために」できること(子どもと大人は違うことを忘れていないか?;大人が自分を語り込もう;キャッチャーとピッチャー ほか)

著者等紹介

金森俊朗[カナモリトシロウ]
北陸学院大学人間総合学部幼児児童教育学科教授。同大学地域教育開発センター長、上越教育大学・金沢大学非常勤講師。1946年、石川県能登生まれ。金沢大学教育学部卒業後、石川県内の8つの小学校で教諭を勤め、定年退職後、現職。80年代より「仲間とつながりハッピーになる」という教育思想をかかげ、人と自然の繋がりを模索しながら様々な教育を実践。1989年に妊婦を招いて行った性の授業を皮切りに本格的にいのちの授業を開始、1990年には末期がん患者を招いた「デス・エデュケーション」を実施(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘇我クラフト

6
教育、子育ては難しいと強く思いましたが、とてもやりがいのある仕事だとも思いました。保育士や学校の先生を目指している人はこういうことをしなければならないんだと思うと、とても尊敬したくなります。 この本でレポートを書くことにしたので、熟読していきたいと思います2015/07/28

つかじーにょ

4
今って本当に「できる・できない」だけの評価だよなと再確認。でもじゃあ何を大切にしたらいいのかと聞かれると答えるのが難しいが、この本には金森先生の考えが明確に示してある。「できる」ようになる過程には必ず人間関係がある。周りの人たちに支えられ、応援され協力を得て、「できる」ようになるし、「できない」挫折や失敗を乗り越えられる。それから「悲しみや悩みを言葉にすれば解決できること」の重要性を改めて感じた。きっとそれが受け入れられている感覚に繋がるんだなー。本当の意味で「子どものため」とは何か考えさせられた。2015/07/31

はたけ

3
2冊目の金森先生の著書。私が大学入学以前に金森先生のことを知っていたら100%金森先生のいる大学に入ってたんだろうな、と思います。この本からは「見守ること」の大切さを学びました。つい手を出したくなっちゃうけど、子供の為を本当に思うならばじっと我慢することも大切ですね。教師になったら、親になったらどうしても時間に追われてしまいます。そんな中でも、ちゃんと子どもたちに向き合うことを重視していきたいです。2017/05/16

Honesty

2
情操教育の最高峰といわれている著者の教育観がまとめられた本。親と子供の考え方、視点は違うということを前提に、子供の視点に親が合わせてみて、子供が本来持つ好奇心や学ぶ意欲を引き出せるように仕向けることが大事である。土のような大自然の中で子供たちが身体を動かしたり、妊婦さんに授業をしてもらったりと、教科書の読み合わせではない「生きた」知識、体験から基づく知識を大事にしている。子育てをする上ではかなり参考になる本だと思う。子供たち目線に合った子育て・教育というのはこのご時世だからこそ大事だと思う。2010/12/17

ceskepivo

2
子どもの頃に感じていたことは、大人になると徐々に忘れてしまう。そんな子どものころに感じていた事を思いださせてくれる本である。「親が見守っていると、子どもは安心します。安心すると、子どもはこころおきなく外の世界へとかかわっていけるようになります。」(51頁)、「子どもにとっては「ゴール」にたどりつくことだけが目的ではありません。過程も楽しみたいのです。」(140頁)。当り前のことしか書かれていないが、その当り前のことが忘れられている。子どもを育てるには、親の心の余裕が大切だ。2010/11/27

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