内容説明
相撲四十八手と言われるが、それは本当か。日本を代表する哲学者の一人である谷川徹三が、相撲について、世界のスポーツにおける特殊性を歴史とともに語った貴重な書と、鰭崎英朋描く四十八手画に元年寄秀ノ山・笠置山勝一が適確な解説を加えた名著を、合わせて復刊。本書を読めば相撲の見方が深くなる。
目次
日本の相撲
男の美しさ
相撲四十八手
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bittersweet symphony
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旧名著を1995年に復刻したもの。谷川徹三の名前が表紙に出ていたので買ったのですが、本文には短文のエッセイ的なものしかありませんでした…。残りは鰭崎英朋なる明治大正の報道相撲画の大家の絵に笠置山勝一の四十八手の解説を加えたものでした。谷川徹三の文は力士の体型などの考証学的なものと、男は人生が垣間見えないと美しくない的な論調の美学論。論旨はさておき短すぎるのであまり突っ込んだ話にはなっておりません。四十八手の解説は実際にやっている側からの説明つきなので心理的な面や戦術論も垣間見えて面白かったですね。2006/01/13