内容説明
それはまったく違う「試合」だった。野球現場からは想像もできない別のドラマだった。伝統の殻を打ち破ってFA制を勝ち取った人間たちが織り成す産みの苦しみと喜び。時代をくぐり抜ける痛みがそこにはあった。野球を心から愛するがゆえに闘いを指導したマービン・ミラーの手記はFA制がスタートしたばかりの日本球界に大きなヒントを与えてくれる。大リーグを変えた男が綴る赤裸々な真実。
目次
第1章 いざ球界へ
第2章 ブルックリン生れ
第3章 大リーグへの道
第4章 さらば、御用組合
第5章 宿敵のボウイ・キューン
第6章 傷ついた天使(エンジェルス)
第7章 野球カード戦争
第8章 6千ドルの労働者
第9章 第一歩・フラッド裁判
第10章 72年ストライク・ワン
第11章 偶然のFA・ハンター
第12章 奴隷条項の打倒
第13章 ストではない!
第14章 50日ストの真実
第15章 引退はしたものの
第16章 愛しき憎まれオーナー
第17章 コミッショナーと何だ