内容説明
本書はトレーナー、セコンドとして幾多の名ボクサーを育てた著者が、従来の常識とされていたボクシングのセオリーに疑問を投げかけ、その一つひとつを体験的、科学的に解明して、独自の理論をうちたてるまでの闘争史である。と同時にボクサー、トレーナーなどの舞台裏ものぞき見ることができ、闘う男たちの虚々実々の心理が、生々しく伝わってくるドキュメント・ストーリーでもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
2
日本を代表するマッチメーカーとして知られるジョー小泉氏による本。「科学的」にボクシングを解説する本なのかと思って読み進めるとそうではなく、著者の体験談や、試合評が延々と続く肩透かしな内容。日本のボクシング界は未だに根拠や理論的裏づけがまったくない根性論が大勢を占めているため、現場で戦うボクサーのためにも科学的なトーレニング法や戦術を指導者や批評する側が創造していくべきなのだが、その道はかなり険しいもののようである。最も、本書は80年代に書かれたものであるため、当時としては革新的な内容だったのかもしれない。2008/08/06
代理
0
コラム集。著者の知識の幅に驚かされる。『体が硬いのではない、頭が固いのだ』2016/09/25
-
- 和書
- アジアシネマ的感性