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出版社内容情報
生きることの痛み、浮遊する情念など、内省的なテーマを描き続ける画家・松井冬子。新境地である新作《生々流転》を含む代表作をひもときながら、画業の全体像を紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
高宮朱雀
14
好きな画家の一人。まず作品とその解説について読了。 彼女の作品にはいつも死の香りが満ちている。命ある者ならいつか迎えるものなのに、時に人はその誘いに逆らえなくなる。死という言葉の響きが甘く聞こえるのか、未開の次元だから惹かれてしまうのか…謎だ。 構図や色彩に至るまで、その暴力的なまでの激しさの根源はどこから来るのか?といつも考えてしまう。女性であるという事への嫌悪?誰かによって付けられた過去の癒えない傷やいくら吐き出しても尽きる事のない恨みつらみ、そうしたものを投影しているのか?異質だけど目が離せない。 2022/07/13
スリカータ
11
表紙の松井冬子さんは強い眼差しとギュッと握りしめた両拳が印象的だ。女子美短大卒後、就職するが東京芸大に入り直し日本画を専攻する。芸大日本画では初めて博士号取得の努力家。初めて九相図を見た時は衝撃が走ったが、松井さんの「九相詩絵」もなかなか怖い。羊水に浸かった胎児がお腹から引っ張り出されているし、頭蓋骨と背骨だけになった最後の作は宙にぽっかりと浮いているようにも見えた。美貌も一皮剥けば無いに等しいのか。実物を鑑賞したくなった。2026/03/29
shiman
9
絹本に描かれた直球の日本画作品を知ってからこの本を知り、本人にとってその美貌はあまりにも邪魔だったのではとしか思えない。が、その美貌や生い立ちあっての到達だともいえるし、成功への足掛かりであったことは間違いないであろうし。著名な作家は多々あれどこの方は芸術家だ。2025/04/21
skr-shower
4
他地区図書館本。別冊太陽で本人が表紙ってあまりないよね?本人は”生”をとびっきり感じるが、絵は風景画であっても”死”が色濃い。展覧会も異質が満ちた空間であった。2021/09/28
justdon'taskmewhatitwas
2
絵に魅せられつつも、どうにも"フェミ色"が濃い気がして放置していた本。読んでみるとそれより"探究者気質"が際立っている方のよう。襖絵《生々流転》は堂々の作。(Good Design賞受賞の)「新宿瑠璃光院白蓮華堂」で拝観させて戴きたいものです。2022/03/08




