感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
46
奈良大和路篇。白洲正子さんといえば十一面観音という訳でもないけど、文庫で何度も読んでいるので白州正子さんの感性というか十一面観音愛が垣間見れる本かな。否、私は白洲正子さん抜きで奈良の仏像を眺めているだけで心がいっぱいになる。特に大好きな表紙にある聖林寺の十一面観音。この観音様を廃仏毀釈の際に聖林寺へ逃した当時の信仰への熱い想いを考えると胸が締め付けられるし、そんな辛い時代を乗り越えて今ここにいらっしゃると思うと、表紙を眺めているだけで幸せ。2022/06/29
Maiラピ
3
白洲正子さんのお顔は観音様のお顔に似てる気がする。奈良大和路を正子さんの愛した観音様めぐりをゆっくりゆっくりしたい。2010/04/21
林克也
1
十一面観音といえば良弁、実忠、韃靼人、そしてこの本で水と龍神というキーワードに出会った。白洲正子さんの感性と教養、そして行動力とを改めて思い知らされた。ここで取り上げられている十一面観音の中では、室生寺、聖林寺、勝林寺、長弓寺、観音寺、海住山寺の像がよかった。いつも奈良などで実物の仏像を眺めているときにも感じているが、この本の写真を見ていても、仏像を製作することと、それが魂(精気?)を持ったものに仕上がるかどうかは、何がどう影響するのだろうか。2020/03/29
4610tosan
1
十一面観音の旅では、やはり奈良大和路の充実ぶりに圧倒されました。やはり十一面観音巡礼を読まないわけには行かないようです。2013/10/30
笛吹岬
1
どうでしょうか。白洲正子の本は文庫本でもいくつか出ているので、入手は容易です。このように十一面観音にトピックを絞って編集するのも分からなくもないのですが、「とんぼの本」を思い起こされます。2010/03/28