感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
247
第一線で活躍する絵本作家8人を取り上げている。長新太、五味太郎、佐々木マキ、荒井良二、飯野和好、スズキコージ、山本容子、ささめやゆきの面々である。さすがにこの人たちは漢字変換の時も即座に名前が出てくる。それぞれの作家たちの代表作の紹介ばかりか、仕事場の写真があるのが嬉しい。ちなみに机の上が最も凄まじい様相を呈しているのは、飯野和好とスズキコージのお二人。反対に最もスッキリと片付いているのは山本容子。この人と、ささめやゆきのお二人は、これまで読んだことがなかった。また、佐々木マキは女性だとばかり思っていた。2025/05/19
やすらぎ
167
絵本作家は絵を描き続けている。芸術を仕事とする人は、その想いをどのように継続させているのだろう。読み終えた後に脳裏に焼きつく絵。共感だったり衝撃の余韻だったりして。物語に意味を求めると理解できないものがある。子どもはただそのままに面白さを探している。その気持ちを保ち続けることは難しいけど、純粋さに向き合うことも大切な時間。本を読むって何だろう。心地よさを感じて、想像力が養われて、世界が広がっていく。感性が豊かになって、気持ちが落ち着いていく。歳を重ねれば感覚は変わる。でも、好きなものはそのままでありたい。2024/07/13
遠い日
9
錚々たる面々の作家たち。絵本作家への道筋は各人それぞれで、興味深い。その近影で、初めてお顔を知るかたもいて嬉しい。なんといっても作品が産み出され、世界を作っていくアトリエが、どなたもすばらしい。この作家にしてこのアトリエという感じで、個性が強烈に出ている。未読の作品に心魅かれてしかたない。2014/01/13
tama
4
図書館本 普段使ってない館に徘徊で立ち寄り 好きな五味さんと佐々木マキが入ってたので。佐々木マキってガロにマンガ描きながら美大で秋野不矩に習ってたのか!知らなかったぞ!で、実は山本容子の不思議の国のアリスやらおこちゃんやらが好きになってしまったのだ!主人公の顔が、顔がぁっ!2022/06/08
まみ
4
加古里子目当てで借りた4巻が興味深かったのでこちらも。長新太、五味太郎、佐々木マキ、荒井良二、スズキコージ、山本容子と豪華絵本作家目白押し。みなさん顔や纏っている空気が描かれる絵とそっくりなのが面白かった。何も知らない状態で8人の顔写真と作品をばらばらに見せられても、かなりの確率で組み合わせを当てられたような気がする。最近絵本の描き手の存在を意識しはじめた息子と楽しみました。2009/10/28