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別冊太陽 日本のこころ 312
源氏物語の色と装束

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  • サイズ A4変判/ページ数 144p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784582923124
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C9493

出版社内容情報

『源氏物語』『延喜式』の記述に基づいた当時の染料、技法で源氏物語の色を再現。
「源氏」の色彩研究に画期をなした、古典的名著が復活!!

自然染料による日本の伝統色研究の第一人者・吉岡常雄が、源氏物語の世界をよみがえらせる。貴重な染織写真を多数掲載し、色彩に富んだ源氏物語の魅力を紹介する。

【目次】
◎巻頭言 千年の色に魅せられて 吉岡更紗
◎源氏物語の色
「花宴」光源氏/「玉鬘」紫の上、明石の姫君、花散里、玉鬘、末摘花、明石の上、空蝉
「藤裏葉」光源氏、夕霧/「蜻蛉」匂宮/「東屋」薫
「若菜下」女三宮、明石の女御、紫の上、明石の上
◎華やぎとなまめき──『源氏物語』にみる王朝人の彩 清水好子
◎源氏物語の代表的装束
◎装束の様式 清水好子
◎源氏物語にみる禁色と当色 八條忠基
◎王朝の住空間と色彩 平井 聖
◎『源氏物語』の色彩再現 吉岡常雄
◎伝統染色と染料

・平安時代の色彩について
平安時代の色/表裏の重ね色目/女房装束の襲色目
『満佐須計装束抄』にみる襲色目


【監修】
清水好子(関西大学名誉教授)
吉岡常雄(大阪芸術大学名誉教授、「染司よしおか」4代目)
【写真】
藤森 武

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

172
「光る君へ」を観始めたので、その予習も兼ねて読みました。カラフルで美しい平安絵巻、豪華絢爛な装束の数々、これから4K放送で観るのが楽しみです👘👘👘 https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b635809.html2024/01/10

たまきら

41
新刊コーナーより。美しい装束は、実際に自然の染料で染めたものですが、プロジェクト自体は1988年に実現したものであることが、担当した染色家の孫によって説明されていて感動しました。特に「かさね」の意味を知ることができたことは衝撃。日本の蚕を使った絹織物は透けるため、下に重ねた織物が透け、何とも言えない色合いになるんです。娘と一緒にため息をつきました。いや、これは実物を見てみたいなあ!布もとても美しいのですが、実際に人に着てもらい肌の色や髪の毛との対比を見て見たかったなあ…。勉強になりました。2024/02/06

28
千年前、紫式部はこの本に紹介される様々な色の中で生活していたのだろうな。現代日本もない色はないと思われるほどの色が氾濫しているが、千年前自然界の中から色を取り出し染色していた匠達が居てこその現代の色なのだなと思った。色襲に込めた心模様、自然の風景を身に纏うものに閉じ込めた感性は、紫式部の時代から確立されてきたのだろう。豊かな感性と色彩に現実の憂さを忘れる読書、鑑賞の時を堪能した。2024/03/07

双海(ふたみ)

13
『源氏物語』『延喜式』の記述に基づいた当時の染料、技法で源氏物語の色を再現。自然染料による日本の伝統色研究の第一人者・吉岡常雄が、源氏物語の世界をよみがえらせる。貴重な染織写真を多数掲載し、色彩に富んだ源氏物語の魅力を紹介する。素晴らしい、という一言に尽きる。2024/03/20

真琴

9
『源氏物語』が色彩的に楽しめる一冊。色鮮やかで豪華絢爛な平安絵巻や装束は、ため息をつくような美しさ。なかでも「玉鬘」での衣配りの場面の再現が興味深い。光君と紫の上の会話が浮かんでくるようだ。この本を見ながら「玉鬘」を再読しました。2024/02/06

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