別冊太陽 日本のこころ 298
鏑木清方 - 市井に生きたまなざし

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  • サイズ A4変判/ページ数 160p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784582922981
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C9471

出版社内容情報

没後50年を迎えた、日本画の大家・鏑木清方。麗しい美人画で知られる清方の作品からベスト50作品を選定し、その技巧を心ゆくまで堪能する。挿絵・版本なども多角的に紹介!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

54
サブタイトルにある「市井」の2文字に惹かれて、手に取ることにした。ページを進めるにつれ、自分自身の眼差しも、穏やかになっていったように思う。静かではあるが、確かな眼を持って書かれているように思える(芸術には疎いのだが)。その佇まい、表情もあるのだが、中に書かれているように、着物の描き方が素晴らしいと思う。ゆっくりと眺めたい。2022/05/07

シフォン

35
4月に「鏑木清方展」「鎌倉市鏑木清方記念美術館」に訪れたので、こちらも。この本では、鏑木清方の名作50選を紹介していて〈築地明石町〉をはじめとする美人画、明治の庶民の生活を描いた〈絵双紙屋の店〉〈朝夕安居〉怪談のような〈妖魚〉〈一葉女史の墓〉などが含まれている。泉鏡花、三遊亭円朝との関わり、会うことがなかった樋口一葉や渡辺省亭への想い、孫の根本章雄さん、妻の照さんの話もあり、清方の人物像も垣間見れた。震災や戦災で失われたものもあると思うが、まだ何処かに眠っているものもあるのではと思ってしまう。2022/07/10

風に吹かれて

24
今年は鏑木清方没後50年。回顧展も開催中のようである。《築地明石町》など町や季節の中に人物を配し、その装い、佇まいや視線などひとつひとつが丁寧に描かれる。《朝夕安居》では朝昼夕の市井の人々の日常が三枚に描かれる。日々生きる人々を自然な色と適度な濃淡で表現する。泉鏡花の作品の挿絵、また芝居全盛の時代でもあり《高野聖》の絵看板も書いた。そして、樋口一葉に親しんだ清方は《にごりえ》を十五図の絵物語に。どの絵にも惹き込まれる。清方が描く髪一本の線からして素晴らしい。清方の、人々に向ける視線の柔らかさが感じられる。2022/06/06

tama

5
図書館閉架本 芝木好子「杏の花」で触発され 「鰯」の長屋で簾越しに見えるお勝手、「初冬の花」の静謐、「朝夕安居」昼の風鈴屋、夕の爺さん達、「三遊亭円朝」が好き!どれもお初な絵でした。どうやら私は、おっとりした静けさが好きなようです。(円朝がおっとり?)2023/06/03

ray

4
☆4 築地明石町。その楚々として凛とした佇まいは本当に魅了されますね。舞の動きの美を一瞬に捉えた京鹿子娘道成寺も好きです。2022/04/22

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