出版社内容情報
明治維新の日本に近代的資本主義の基礎を築き、「日本資本主義の父」と呼ばれるに至ったその足跡と時代背景を豊富な資料と図版とともに辿り、国の発展に尽くした実業家の生き方に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
17
新書も色々読んだけど、大判で写真に地図載せ放題なこれが一番わかりやすかった。大河でも巴里編始まってともかく経済のセンスの塊だよなあと。資金難に陥った巴里で公債と株を買い、外国人の自分でも買えるという匿名性と少額からでも投資できる分割性を学び、官民格差の解消に奔走し、慈善事業のためには鹿鳴館等でチャリティを行う。ともかく金がなきゃ始まらないということを最近の大河見るたびに思うけど、その金をどう作るかというところまで青天ではきっちり描いてほしいなあ。2021/08/15
nbhd
14
NHK大河ドラマ「青天に衝け」に便乗したムックではあるけれど、NHKオフィシャルな大河ドラマガイドブックを圧倒的に凌駕する質と量を持つ本。鹿島さんによる省略渋沢伝は、渋沢さんと渋沢さんをとりまく環境がおもしろすぎて、日本の一部でおこなわれている「坂本龍馬教育」より、渋沢さん教育を施すべきでは、と思うようになった。私と、お金と、社会と、時代と、世界が織りなすダイナミズムが、一人の個人史で体現、表出されているような例っていうのは、近代以降の人物で他にいるのだろうか。って思うくらいにおもしろかった。2024/08/25
やまとさくら
4
渋沢栄一の生涯を写真と共に。筆者が変わるので同じ話が繰り返されるのはありますが、身内の文では子どもに優しくいつも穏やかな様子や関東大震災直後も夜にはぐっすりと眠る芯の太さが知れました◎【明治政府の朝令暮改に振り回された】 【天皇陛下より単独御陪食の栄に浴した】2021/07/17
Go Extreme
1
育まれた商才と論語 一橋家の家臣に パリ万国博覧会へ 明治政府に招かれて大蔵官僚に 日本の資本主義を興す 「公」を目指す「私」の拡大に努める 引退後、民間外交に献身 家庭人としての栄一2021/01/27
Y
0
★★★☆☆2023/03/20
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- 和書
- 015新現代文