出版社内容情報
フリーア美術館(米ワシントン)が所蔵する世界有数の日本コレクションの中から、宗達や光琳、北斎の肉筆画、若冲などの逸品を紹介。アメリカの首都、ワシントンD.C.に位置するフリーア美術館には、
日本にあれば「国宝級」とも言われる名品がずらりと並ぶ。
作品の館外持ち出しを禁じた創始者の遺言によって、
現在に至るまで、日本では披露されることのない名品の数々……。
そのコレクションの全貌が今、明らかに!
【構成】
中世絵画(30点)/仏像(11点)/狩野派(13点)/琳派(14点)
肉筆浮世絵(15点)/江戸絵画(23点)/版画(16点)/陶磁器(14点)
特別寄稿
・島尾 新(学習院大学文学部哲学科教授)
・清水眞澄(三井記念美術館館長)
・安村敏信(北斎館館長)
・河野元昭(静嘉堂文庫美術館館長)
・浅野秀剛(大和文華館館長、あべのハルカス美術館館長)
・小林忠(岡田美術館館長)
・荒川正明(学習院大学文学部哲学科教授)
≪フリーア美術館とは≫
米ワシントンD.C.にあるフリーア美術館は、スミソニアン協会が運営する博物館群のひとつ。1923年にアメリカの国立美術館として初めて設立された。
所蔵作品数は2018年現在で、総数26,000点。そのうち日本美術が12,700点と、アメリカ屈指の規模を誇る。創業者フリーアの遺言により、これらの所蔵品はすべて館外への持ち出しが禁止とされており、世界屈指の東洋美術の至宝はこの場所に行かなければ見ることができない。
別冊太陽編集部[ベッサツタイヨウヘンシュウブ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
14
図書館本というかなんというか。借りてきた本自体を猫に粗相されて、新しいのをAmazonから注文するハメに。フリーアさん、何故ここまでのコレクションを貸し出し禁止にしたのだろう?北斎の肉筆画、観にいきたい。2019/04/29
はるわか
12
米国ワシントンD.C.の東洋美術に特化した美術館。世界有数の日本美術コレクション。中世絵画、仏像、狩野派、琳派、肉筆浮世絵、江戸絵画、版画、陶磁器。【俵屋宗達】雲龍図屏風、松島図屏風。【尾形光琳】群鶴図屏風、伊勢物語宇津の山・菊花流水図団扇。【尾形乾山】色絵香合。【酒井抱一】三十六歌仙図屏風。【鈴木其一】白椿・芒図屏風。2019/07/07
貧家ピー
7
行ってみたい美術館の一つ。仏像、狩野派、琳派、江戸絵画、陶磁器と豊富なコレクション。特に肉筆浮世絵は鮮やかだ。2019/03/22
kaz
2
よくこれだけ貴重な日本美術を蒐集・保管していてくれたものだと思う。そうでなければ廃仏毀釈、戦火等でかなり散逸していたのではないか。尤も、出す方も出す方という面もあるが。 2019/08/02
ゆうゆう
2
世界有数の日本美術コレクションを有するフリーア美術館を紹介する。美術館の存在を知ったのは1年ほど前だが、断片的なことしか知らなかったので、本書を手に取った。フリーアの遺言により収蔵品の館外への持ち出しは禁止されているため、ワシントンに行かなければ国宝級と言われる素晴らしいコレクションには出会えない。アメリカを再訪する機会はないと思うが、チャンスがあればぜひ訪れたい美術館だ。外国の方が日本美術の何に感銘を受け、魅了され、膨大な量を蒐集するに至ったのかを肌で感じたい。2019/04/13