出版社内容情報
“日本文化の源流”ともいわれる禅。その歴史から絵画、庭園、建築などをわかりやすく解説。禅を知りたいすべての人に贈る1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へんかんへん
3
三級浪高魚化龍 赤肉団上に一無位の真人有り2016/09/10
nizimasu
0
タイトルが違っているがいいか。国立の禅展での興味の延長線上で。禅というのは宗教というか教えが入ってくるのでなくて文化が入ってくるのだなあという問題意識で読むと水墨画に茶の湯。その世界観を含めて書院造りなんかもそうか。文化の輸入の文脈で読むと実に生き生きとしている。表紙の白隠や仙厓なんかは文字に対しての絵画での人生訓でありもはや禅ではなく儒教も神道も包有されてローカル化していく。実にある意味で日本の江戸時代になってようやく和様になった気がする。そう考えると日本のアイデンティティってそんなに時間が経っていない2016/11/26
tuppo
0
膝で地を推し、頭頂で天を衝く。2024/04/02
マサトク
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グラフィカルな入門書。臨済宗・曹洞宗・黄檗宗といった日本禅宗についても、それ以前の中国・インドでの禅宗についても一通りは触れられていて学び直しには良い。いろいろとパーツ単位では抜けがあるなと再認識させられた。禅画や書、庭が見られるのも良し。ただ、精神性についてはちゃんとした単著を掘る方が良かろうとも思う。坐禅の仕方は書いてあっても、坐禅の本質については書かれていないし、そこは「やってみる」ことでしか体得しえないものでもあろう。良書ではある。2021/07/09