出版社内容情報
江戸時代、大名たちは趣味や社交の場として庭園を造成した。水戸偕楽園や兼六園、岡山後楽園など全国9箇所の大名庭園を、江戸期の絵図や大名ゆかりの品々と併せて紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クラムボン
9
江戸時代の大名庭園を紹介しています。前半が全国各地、後半が江戸城下。全国に残る9箇所の庭園はどれも素晴らしい。金沢兼六園、水戸偕楽園、岡山後楽園を始め、高松栗林公園、彦根玄宮園、熊本水前寺成趣園、広島縮景園、会津御薬園、尾張徳川家庭園。何れ劣らぬ大名家が誇る庭園であり、地元市民自慢の名所です。そして多くが城下に有るので、そちらの魅力も加わり、四季の移ろいの中で感じる充足感は、応えられないものでしょう。2021/05/09
めぐみこ
2
大名庭園=殿様の道楽のイメージだったけど、外交の場や鍛錬の場や、薬や野菜を作ったり福利厚生施設だったりと、案外実用的な面もあったとは。贅沢な物であることに違いはないけど意外だった。有名どころの庭園はだいたい載ってると思う。2016/08/27
waiwai
1
博物館の学芸員ならではの資料の使い方。今までの大名庭園研究の総なめですね。2013/04/30