平凡社新書<br> 蔦屋重三郎

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平凡社新書
蔦屋重三郎

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860672
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

出版社内容情報

18世紀後半の江戸には、喜多川歌麿、東洲斎写楽、山東京伝。大田南畝といった江戸文化を彩る花形スターが登場し、一大旋風を巻き起こした。これらのスターたちの作品を巧みに売り出し、江戸文化の最先端を演出・創造したのが、版元の「蔦重」こと蔦屋重三郎(1750?1797)だ。
蔦屋重三郎は、その類まれなる嗅覚とセンスを忌憚なく発揮し、江戸吉原の人気ガイドブック『吉原細見』の独占出版から狂歌と浮世絵を合体させた豪華な狂歌絵本の刊行、当時の情勢を風刺した山東京伝らによる戯作を出版し、時の人となる。重三郎の凄みはそれだけではない。才能を秘めた人を見出し、世に送り出すという現代でいえば、“名プロデューサー”的な役割も果たし、歌麿や写楽などを見出した。
本書は江戸時代を代表する稀代の名プロデューサー(仕掛け人)、蔦屋重三郎という人物にフォーカスするとともに、吉原の町の本屋だった彼がなぜ大成功をおさめたのか、そして蔦重がもたらした文化的な影響を軸として「蔦重」をわかりやすく解説する1冊。

【目次】
第一章 吉原と蔦重
吉原の本屋重三郎/鱗形屋版吉原細見に蔦重の名/『一目千本』と『急戯花の名寄』
吉原細見『籬乃花』を出版/生い立ち/『青楼美人合姿鏡』と「雛形若菜初模様」/江戸時代中期の江戸/通という美意識と吉原/吉原発の当世本/戯作と通/朋誠堂喜三二/富本浄瑠璃/『碁太平記白石噺』/黄表紙の出版/広告の発想/足場固め

第二章 天明狂歌・戯作と蔦重
安永から天明へ/大田南畝との出会い/江戸狂歌の流行/狂歌師蔦唐丸誕生/地本問屋蔦屋重三郎/日本橋通油町/北尾政演と喜多川歌麿/戯作・狂歌の勢い/季節の終わり/狂歌絵本/田沼意次の失脚と松平定信の登場/武家社会の空気/南畝の退陣と狂歌熱のゆくえ/喜三二と春町の黄表紙

第三章 新たな時代の到来
寛政という時代/倹約・不景気/山東京伝人気/地本問屋仲間と板木屋仲間/京伝作洒落本一件/浮世絵の出版/書籍市場の変化/蔦重の書物問屋加入と京伝黄表紙/民間知の底上げ/平仮名の経書/全国展開/永楽屋東四郎/和学書/一九と馬琴/蔦重の死

内容説明

江戸吉原の案内本「吉原細見」や豪華な狂歌絵本、山東京伝などの戯作の出版…。さらに喜多川歌麿や東洲斎写楽らの才能を見抜いて彼らを一気にスターの地位に押し上げるなど、人びとの心を捉える文化の創出に情熱を注いだ稀代の仕掛け人“蔦重”こと蔦屋重三郎。類まれなる商才と時代を読む嗅覚―。江戸の文化は蔦重から生まれた!

目次

第1章 吉原と蔦重(吉原の本屋重三郎;吉原発の当世本)
第2章 天明狂歌・戯作と蔦重(安永から天明へ;地本問屋蔦屋重三郎;季節の終わり)
第3章 新たな時代の到来(寛政という時代;書籍市場の変化;全国展開)

著者等紹介

鈴木俊幸[スズキトシユキ]
1956年、北海道生まれ。中央大学文学部教授。専攻は近世文学、書籍文化史。中央大学文学部国文学専攻卒業。同大学大学院博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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軍縮地球市民shinshin

12
大河ドラマ便乗本なのだが、著者はその大河ドラマの版元考証を担当している国文学者。近世国文学が専門なので、本書は蔦重の伝記というよりも、蔦重が世に送り出した本を中心に生涯が語られているという内容。松平定信による寛政改革は、出版統制を行い言論弾圧をしたというのが、日本史学の通説となっているが、国文学では違った理解をしている。「松平定信による思想・言論統制の一環で、それが書物類だけでなく、地本類にまで及んだことを示す見解があるが、そもそも「言論」概念は近代のものであり、この時代の受け止め方とは大きな隔たりがある2025/02/12

サケ太

11
蔦屋重三郎はいったい何をしたのか。事績からかかっ割った人物たちまで追えるのはありがたい。2024/12/30

qwer0987

11
蔦屋重三郎の事績を過不足追える内容となっており勉強になった。蔦重という人はアイデアマンで、精力的な人のようだ。文芸の交流の場でもあった吉原で育った彼は、まず吉原の店紹介で独自のアイデアを生かし、その後の出版でもいろいろな仕掛けを施していく。そして人脈を生かし多くの絵師や文人に本や絵をかかせる。東洲斎写楽の発表なんかは彼らしい演出が感じられる。またニーズを掘り起こすことも見事で、寛政の改革後の時流を見越して、教訓話を次々と書かせて地方にも売り出す様は商売人としての手際の良さを見るようであった2024/12/08

ジュンジュン

9
大河ドラマ「べらぼう」関連本。生きた時代や有名人との交流を最小限に(他書ではこちらがメインになると思うが)、本来の出版業の足取りを追える。ただ残された史料は多くない為、どうしても「~だろう」や「~と思われる」という推量が多くなっている。2025/01/25

そうたそ

8
★★☆☆☆ 「べらぼう」の考証・指導を務めているという著者による書。蔦重の評伝であるが、内容は良くも悪くも教科書的というか、蔦重に関する新書は数冊読んだが、それらほどの満足度はなかった。とはいえ、シンプルにまとめられており、かつ程よい内容量。とりあえずの大河の副読本として読むにはちょうどいいかもしれない。2025/02/12

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