平凡社新書<br> トルコ100年の歴史を歩く―首都アンカラでたどる近代国家への道

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平凡社新書
トルコ100年の歴史を歩く―首都アンカラでたどる近代国家への道

  • 今井 宏平【著】
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  • 平凡社(2023/09発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860382
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報

《目次》
第1章 西洋化とイスラームのはざまで
首都の構成と人口の変遷、圧倒的な人気を誇るムスタファ・ケマル、西洋化に基づく国家建設の理想と現実、クルド・ナショナリズムなど
第2章 郊外都市への変貌
都市化と住宅問題、トルコの中でも地震が少ない、都市化と飲食業、車の普及と充実したバス網など
第3章 つわものどもが夢の跡
政治家たちの足跡を追って、第二代大統領イスメト・イノニュと「ピンク邸宅」など
第4章 デモ・クーデター・テロの記憶
行政の中心地=政変の中心、アンカラの中心地、クズライでのデモなど
第5章 外交と政策決定の中心地
トルコの地政学的特徴、地政学的特徴に即した外交、外交機関としての外務省と移民局など

《概要》
2023年10月、トルコ共和国は建国100年を迎える。世界中の国々を見渡してみれば、まだ若い国ではある。しかし、その地理的な位置や宗教的立場から近年の国際政治・経済の場面でその存在感を高めつつある。
そのトルコの首都は「アンカラ」だ。観光地と知られ、華やかなイスタンブールとは違い、アンカラにはトルコ大国民議会や大統領府や省庁などの政治関連の建物や難関大学などが建ち並び、どちらかといえば地味でお堅いイメージだ。しかし建国の父ケマル・アタトゥルクが眠る廟やケマルの銅像は、トルコの人々の精神的な拠りどころとして大切にされている。また近年、大型ショッピングモールや流行りのカフェやレストラン、欧米資本のホテルなどが数多く建てられ、トルコの経済発展を垣間見ることもできる。一方で、クーデターやデモ、テロが起きた公園や通り、標的となった大学があり、そこには犠牲者を悼む碑などを目にする。つまり、アンカラはトルコの首都であるとともに、トルコの100年の歩みそのものなのである。
本書はアンカラ市内の政府関連施設や博物館、モスクや大学、そして主要交通機関を紹介しながらトルコ共和国100年の歴史を多数の写真とともに読み解くもの。現代のトルコ情勢を長きにわたり調査を行ってきた現地在住の気鋭の研究者ならではの視点満載の1冊。

内容説明

2023年10月、トルコ共和国は建国100年を迎える。首都アンカラには、古代の城壁から、建国の父ケマル・アタテュルクの銅像や廟、各政党本部や開発が進むショッピングモールまで、新旧の建物が建ち並ぶ。この街をぐるりと歩いてみれば、トルコの政治、宗教、経済、文化の歩みを一気に辿ることができる。アンカラからトルコ100年の歴史を振り返る!現地在住の著者による、今読むべき新感覚のトルコ本。

目次

第1章 西洋化とイスラームのはざまで(首都の構成と人口の変遷;圧倒的な人気を誇るムスタファ・ケマル;西洋化に基づく国家建設の理想と現実;クルド・ナショナリズム;現代のカリスマ、レジェップ・タイイップ・エルドアン;アンカラにおける宗教;現実に直面するトルコ)
第2章 郊外都市への変貌(都市化と住宅問題;トルコの中でも地震が少ない ほか)
第3章 つわものどもが夢の跡(政治家たちの足跡を追って;第二代大統領イスメト・イノニュと「ピンク邸宅」 ほか)
第4章 デモ・クーデター・テロの記憶(行政の中心地=政変の中心;アンカラの中心地、クズライでのデモ ほか)
第5章 外交と政策決定の中心地(トルコの地政学的特徴;地政学的特徴に即した外交 ほか)

著者等紹介

今井宏平[イマイコウヘイ]
1981年長野県生まれ。2011年、中東工科大学国際関係学部博士課程修了(Ph.D.International Relations)。13年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所研究員。専門は、現代トルコ外交・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

95
2023年は、ムスタファ・ケマルがトルコ共和国を成立させて100年となる。以降首都アンカラは政治の中心地。筆者はアンカラに留学経験がある。トルコの政治史を述べたこの新書はアンカラ本でもある。地政学的に重要な位置にあり、NATO加盟国だがロシアとの結びつきも強い。シリア難民やクルド人との争い、テロもあるが、世界126ヵ国と世界一多い就航を誇るトルコ航空や、2022年フランス、スペイン、米国につぎ観光客の多いトルコは、中立外交と政教分離で国家を運営してきた。エルドアン大統領は2028年まで続投が決まっている。2024/06/01

どんぐり

82
トルコ人の98~99%はムスリム(イスラム教徒)という国で、国家の世俗化のためには社会や個人の世俗化が必須であるという「政教分離」と、国家が宗教を管理統制する制度上の脱宗教化を進めてきたトルコ。1923年に誕生したこの国の初代大統領ムスタファ・ケマル(アタテュルク)と長期政権に入った現大統領のエルドアンの政治家を中心に首都アンカラから建国100年を概観した本。トルコの歴史と外交政策を知るには、ちょっと浅い。2024/05/20

紙狸

20
2023年9月刊行。著者の今井宏平氏はすでに『トルコ現代史』(中公新書)という通史を出版している。今回の本は、副題にあるように首都アンカラに重点を置くことで、違いを出している。イスタンブールではなくてアンカラを通じてトルコの歴史を語るというのは、技ありの感がある。ケマル・アタテュルクの後を継いだ第2代大統領イスメト・イノニュの舵取りにより、トルコは第2次大戦に巻き込まれず、乗り切った。イスメトの邸宅は年に2か月だけ見学できるという。2023/11/08

A.T

19
オスマン帝国崩壊後トルコ共和国建国が1923年。その後100年で未遂も含めてクーデター8回、テロ13回、死傷者も出るレベルのデモは数知れず…。逮捕者は死刑、流刑、禁錮刑。その中心にあるのがトルコ第二の都市アンカラ。ケマル・アタテュルク(世俗派)による建国から次第にイスラーム主義に移行し、現在はエルドアン大統領(公正発展党)。大統領府は城とも呼ばれ、居室1100以上のビルディングが聳え…外交をはじめ極めて現実的な政策を実践している…2025/05/06

ジュンジュン

16
2023年はトルコ共和国が建国されて100年目。その関連本として、建国と同時に首都になったアンカラの歩みを辿る。イスタンブールが古代から連綿と続く歴史を有するのに対し、アンカラは近代トルコ史と軌を一にする政治都市としての役目を担う。当然、アタチュルク以後エルドアンまでの政治史が描かれると期待していたので、少し肩透かし。政治史と街歩きガイドが半々といったところ。豊富な写真は嬉しいが。2023/12/09

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