平凡社新書<br> トルコ100年の歴史を歩く―首都アンカラでたどる近代国家への道

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平凡社新書
トルコ100年の歴史を歩く―首都アンカラでたどる近代国家への道

  • 今井 宏平【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860382
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報

《目次》
第1章 西洋化とイスラームのはざまで
首都の構成と人口の変遷、圧倒的な人気を誇るムスタファ・ケマル、西洋化に基づく国家建設の理想と現実、クルド・ナショナリズムなど
第2章 郊外都市への変貌
都市化と住宅問題、トルコの中でも地震が少ない、都市化と飲食業、車の普及と充実したバス網など
第3章 つわものどもが夢の跡
政治家たちの足跡を追って、第二代大統領イスメト・イノニュと「ピンク邸宅」など
第4章 デモ・クーデター・テロの記憶
行政の中心地=政変の中心、アンカラの中心地、クズライでのデモなど
第5章 外交と政策決定の中心地
トルコの地政学的特徴、地政学的特徴に即した外交、外交機関としての外務省と移民局など

《概要》
2023年10月、トルコ共和国は建国100年を迎える。世界中の国々を見渡してみれば、まだ若い国ではある。しかし、その地理的な位置や宗教的立場から近年の国際政治・経済の場面でその存在感を高めつつある。
そのトルコの首都は「アンカラ」だ。観光地と知られ、華やかなイスタンブールとは違い、アンカラにはトルコ大国民議会や大統領府や省庁などの政治関連の建物や難関大学などが建ち並び、どちらかといえば地味でお堅いイメージだ。しかし建国の父ケマル・アタトゥルクが眠る廟やケマルの銅像は、トルコの人々の精神的な拠りどころとして大切にされている。また近年、大型ショッピングモールや流行りのカフェやレストラン、欧米資本のホテルなどが数多く建てられ、トルコの経済発展を垣間見ることもできる。一方で、クーデターやデモ、テロが起きた公園や通り、標的となった大学があり、そこには犠牲者を悼む碑などを目にする。つまり、アンカラはトルコの首都であるとともに、トルコの100年の歩みそのものなのである。
本書はアンカラ市内の政府関連施設や博物館、モスクや大学、そして主要交通機関を紹介しながらトルコ共和国100年の歴史を多数の写真とともに読み解くもの。現代のトルコ情勢を長きにわたり調査を行ってきた現地在住の気鋭の研究者ならではの視点満載の1冊。

内容説明

2023年10月、トルコ共和国は建国100年を迎える。首都アンカラには、古代の城壁から、建国の父ケマル・アタテュルクの銅像や廟、各政党本部や開発が進むショッピングモールまで、新旧の建物が建ち並ぶ。この街をぐるりと歩いてみれば、トルコの政治、宗教、経済、文化の歩みを一気に辿ることができる。アンカラからトルコ100年の歴史を振り返る!現地在住の著者による、今読むべき新感覚のトルコ本。

目次

第1章 西洋化とイスラームのはざまで(首都の構成と人口の変遷;圧倒的な人気を誇るムスタファ・ケマル;西洋化に基づく国家建設の理想と現実;クルド・ナショナリズム;現代のカリスマ、レジェップ・タイイップ・エルドアン;アンカラにおける宗教;現実に直面するトルコ)
第2章 郊外都市への変貌(都市化と住宅問題;トルコの中でも地震が少ない ほか)
第3章 つわものどもが夢の跡(政治家たちの足跡を追って;第二代大統領イスメト・イノニュと「ピンク邸宅」 ほか)
第4章 デモ・クーデター・テロの記憶(行政の中心地=政変の中心;アンカラの中心地、クズライでのデモ ほか)
第5章 外交と政策決定の中心地(トルコの地政学的特徴;地政学的特徴に即した外交 ほか)

著者等紹介

今井宏平[イマイコウヘイ]
1981年長野県生まれ。2011年、中東工科大学国際関係学部博士課程修了(Ph.D.International Relations)。13年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所研究員。専門は、現代トルコ外交・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

19
2023年9月刊行。著者の今井宏平氏はすでに『トルコ現代史』(中公新書)という通史を出版している。今回の本は、副題にあるように首都アンカラに重点を置くことで、違いを出している。イスタンブールではなくてアンカラを通じてトルコの歴史を語るというのは、技ありの感がある。ケマル・アタテュルクの後を継いだ第2代大統領イスメト・イノニュの舵取りにより、トルコは第2次大戦に巻き込まれず、乗り切った。イスメトの邸宅は年に2か月だけ見学できるという。2023/11/08

ジュンジュン

14
2023年はトルコ共和国が建国されて100年目。その関連本として、建国と同時に首都になったアンカラの歩みを辿る。イスタンブールが古代から連綿と続く歴史を有するのに対し、アンカラは近代トルコ史と軌を一にする政治都市としての役目を担う。当然、アタチュルク以後エルドアンまでの政治史が描かれると期待していたので、少し肩透かし。政治史と街歩きガイドが半々といったところ。豊富な写真は嬉しいが。2023/12/09

お抹茶

2
アンカラの街の構図と,関係する政治や歴史をまとめる。交通や食だけでなく,「アンカラは政治と密接に関わる街」というだけあって,政党本部や大使館や政変の現場などの位置を紹介するのも特徴。一方で,政治史も一通りわかる。国民から懐疑的に見られていた親イスラーム政党は,1990年代から弱者救済や福祉政策を強調して支持層を広げ,公正発展党は保守陣営を統一し,都市部のリベラル層からも支持を取り付けた。政治と軍と学生の街というのが,どこでも歴史を感じられるイスタンブールと大きく違う点。最近は日本より韓国ブームらしい。2024/04/04

つじー

1
アンカラを通してトルコの過去と現代を知ることができる。近代史はもちろん、文化や生活の雰囲気も学べるのは現地に住んでいた今井さんだからこそ書けるものだ。地政学や外交にも目配りがされておりトルコに関する知識を全方位でさらうことができる。おすすめ。 ※noteに書評を書くかは未定。2024/03/14

のぶ

1
建国100周年と言うことすら知らなかったし、非常にタイムリーなテーマだ。 内容も著者自身が撮影した写真が多く、わかりやすく読みやすい。 トルコ政治のキーパーソン、歴史・地理、日中韓露との関係、アンカラには政治関連施設や大学、ショッピングモール等が多いこと、トルコは地震が多いがアンカラは少ないこと等、初めて知ることが多く、興味深く、私は1週間かからずに読了した。 トルコの理解がより深まり、やはり再訪したいと思った。 日本国民みなさんにオススメの一冊!2023/09/26

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