内容説明
今日の生活を形づくるモノの世界のほとんどが、産業の過程を経るとともにインダストリアルデザインとかかわりをもって世に出ている。広がるインダストリアルデザインは、それ自身の質や構造の変化をもたらせている。一つは、一般生活レベルでのデザインに対する理解力や評価力の普遍化である。社会全般がデザインに対する教養の高まりを見せてきたということである。そうした教養の高まりの中でのモノや生活文化の基礎としてのデザインのあり方が問われている。またデザインの広がりは、職能としてのデザインの広がりでもある。本書では、広がるデザインを産業と生活のあいだを行き来するモノ、すなわち商品を通して展望する。
目次
1章 現代商品像
2章 第四世代商品
3章 商品生態
4章 商品開発の実際
5章 希求する商品デザイン
6章 第四世代商品のフロンティア