出版社内容情報
人生百年。今、長い老後をどう生きていけばいいかが問われている。では、人生五十年といわれた江戸時代は老後をどう考えていたか。落語に描かれる江戸の暮らしのなかに、そのヒントを探る。
内容説明
落語に描かれる老人たちは皆忙しそうだ。糊屋や茶店のばあさん、番太郎や羅宇屋のじいさん…。暢気そうに見えるご隠居さんでさえ、長屋の八公、熊公の相談にしょっちゅう乗ってやっている。いまは長い老後をいかに生きるかが問われる時代。その分、健康のことや、お金のことなど心配も尽きない。人生百年時代を生き生きと過ごすにはどうすべきか。落語に描かれる江戸の暮らしから、そのヒントを探ろう。
目次
第1章 “ご隠居”になるには
第2章 働く老人たち
第3章 女たちの老後
第4章 人生の終焉
第5章 最期まで健康に生きるには
第6章 第二の人生における職業
第7章 大江戸長寿録
著者等紹介
稲田和浩[イナダカズヒロ]
1960年東京都生まれ。大衆芸能脚本家(日本脚本家連盟演芸部副部長)、作家、ライター、文京学院大学外国語学部非常勤講師(日本文化論、芸術学)。おもに落語、講談、浪曲などの脚本、喜劇の脚本、演出を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
51
落語に学ぶとありながら、後半は落語から離れて著名人を取り上げた内容です。少し残念です。2024/02/07
Humbaba
2
人生は短いようでいて長い。そして、現役で仕事をして答える機関というのは思っているよりは短い。では、その残りの時間をどう過ごすのかというのは重要な問題である。自分で納得のできる人生の過ごし方を定められればそれがベストではあるが、何もない状態から決められる人ばかりではない。そのような場合には先人の知恵を借りるのがベストであり、落語というかたちで伝わってきたものはまたその下敷きにする価値はある。2024/02/07
kaz
2
終活と言えば、終活。高齢者となってからどのように過ごすか、落語の中でヒントを見つけようというもの。隠居等の心持ちも、どう想像するかで大きく変わってくるため、参考になるようなならないような。図書館の内容紹介は『老後が長い分、健康のことや、お金のことなど心配も尽きない現代。人生百年時代を生き生きと過ごすにはどうすべきか。落語に描かれる江戸の暮らしから、そのヒントを探る』。 2023/09/02
はなちゃん。
1
興味深かったけど、少し読むには若かった?2023/06/30
まさ
1
どちらかというと、落語の筋とか、歴史上の人物の解説本。タイトルの印象とは著しく相違があり、残念2023/04/30