平凡社新書<br> 教養としての日本の城―どのように進化し、消えていったか

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平凡社新書
教養としての日本の城―どのように進化し、消えていったか

  • 香原 斗志【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860238
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0252

出版社内容情報

高くそびえる天守、水をたたえた堀、堅固な石垣……。戦国時代に生まれた築城技術は、西洋の影響も受け、江戸時代初期までめざましく進歩し続けた。しかし一国一城令や鎖国により、状況は一変する。城郭様式は国内で独自の発展を遂げるようになるが、それは城という文化の衰退の始まりでもあった。世界とつながる城の魅力を写真多数で紹介。


《目次》
第1章 安土城
奇想天外な高層建築が突如誕生した理由

第2章 大坂城
秀吉の城を埋めて破格のスケールに 不思議な復興天守の理解のしかた

第3章 小田原城
北条時代はヨーロッパ流城塞都市 江戸時代は災害のデパート

第4章 熊本城
日本一美しく壮大な石垣には世界からの影響が

第5章 姫路城
世界が認めた屈指の名城がこれほど美しい隠された理由

第6章 二条城
天皇に徳川の権勢を示す城にこれだけ見つかる西洋の痕跡

第7章 彦根城
古城から建物を寄せ集める欧米では不可能な日本の早業

第8章 名古屋城
復元された本丸御殿の金碧障壁画に見えるもの

第9章 江戸城
焼けても同じプランで建てつづけた日本の特殊事情

第10章 島原城と原城
世界に開かれた窓を閉ざす契機となった島原の乱の舞台

第11章 丸亀城、宇和島城、高知城、松山城
鎖国下に建てられた進化が止まった天守たち

第12章 松前城と五稜郭
幕末に設計された最新の城が役に立たなかった理由


《著者プロフィール》
香原斗志(かはら とし)
歴史評論家、音楽評論家。神奈川県出身。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。執筆対象は主として日本中世史、近世史。著書に『カラー版 東京で見つける江戸』(平凡社新書)。ヨーロッパの音楽、美術、建築にも精通し、オペラをはじめとするクラシック音楽の評論活動も行っている。関連する著書に『イタリアを旅する会話』(三修社)、『イタリア・オペラを疑え!』(アルテスパブリッシング)など。

内容説明

高くそびえる天守、水をたたえた堀、堅固な石垣…。戦国末期に生まれた築城技術は、西洋の影響も受け江戸時代初期までめざましく進歩しつづけた。しかし一国一城令や鎖国により、状況は一変する。城郭様式は国内で独自の発展を遂げるようになるが、それは城という文化の衰退の始まりでもあった。安土城から五稜郭まで300年間を12の視点で見る。

目次

安土城―奇想天外な高層建築が突如誕生した理由
大坂城―秀吉の城を埋めて破格のスケールに 不思議な復興天守の理解のしかた
小田原城―北条時代はヨーロッパ流城塞都市 江戸時代は災害のデパート
熊本城―日本一美しく壮大な石垣には世界からの影響が
姫路城―世界が認めた屈指の名城がこれほど美しい隠された理由
二条城―天皇に徳川の権勢を示す城にこれだけ見つかる西洋の痕跡
彦根城―古城から建物を寄せ集める 欧米では不可能な日本の早業
名古屋城―復元された本丸御殿の金碧障壁画に見えるもの
江戸城―焼けても同じプランで建てつづけた日本の特殊事情
島原城と原城―世界に開かれた窓を閉ざす契機となった島原の乱の舞台
丸亀城、宇和島城、高知城、松山城―鎖国下に建てられた進化が止まった天守たち
松前城と五稜郭―幕末に設計された最新の城が役に立たなかった理由

著者等紹介

香原斗志[カハラトシ]
歴史評論家、音楽評論家。神奈川県出身。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。執筆対象は主として日本中世史、近世史。ヨーロッパの音楽、美術、建築にも精通し、オペラをはじめとするクラシック音楽の評論活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

101
戦国末期に突如花開いた日本の城が、海外の城郭建築に影響を受けていたとは考えてもみなかった。信長は宣教師から彼らの城について知り、それを自分なりに咀嚼した理想の城として安土城を建てた。城の内部を襖絵や障壁画で埋めるやり方も西洋のやり方を模したのが他の城でも広まり、加藤清正は朝鮮で苦戦した経験を熊本城建築に生かしたとする。しかし鎖国により築城術は停滞し、江戸城のように火事で焼けても同じ建築を繰り返すだけになったと見る。物的証拠のないのは惜しいがユニークな視点であり、時代小説の素材になれば面白いものができるか。2023/03/18

skunk_c

56
比較的メジャーな城に関して、豊富な写真とともに、現存城については様式、また再建城については特に残っている石垣や再建形態などについて解説する。解説と写真の関連性がしっかりしているので、殆ど行ったことのある城だったが再訪したくなった。まあ城から眺める景色が好きで行くので、そこまで城そのものにこだわっていないというのもあるが。一方気になったのは、著者自身が仮説と断ってはいるものの、例えば信長の城作りと西洋建築や美術との関連付け。確かに仮説としては面白いが、飛躍があり、著者の関心領域を無理やり接合した感が強い。2023/03/01

氷菓子

8
私達が思い描く石垣の上に天守が建つ典型的な日本の城は織田信長の安土城が最初。西洋を意識した信長が、西洋では城が石でできてるなどの情報から着想を得て建てたと考えられる。そこから石垣の技術などが急速に発展するが、徳川幕府になって戦がない、鎖国で海外の情報入らない、一国一城かつ新築は不可で修復のみ可という状況になると築城技術は発展のしようがなくなる。著者は江戸時代の技術の停滞に対して否定的だったが、戦国時代の城の姿形がそのまま継承されて現代で見ることができるのは観光的には悪くないと思うけどなぁ。2023/05/17

kaz

4
単に日本の城を紹介するという視点ではなく、西洋との交流、あるいはその断絶という視点から城の発展の歴史を考えるという面白い試み。必ずしも十分に実証されているとも思えないが、読んでいて楽しい。図書館の内容紹介は『熊本城の石垣に見る鮮やかな技術の進歩、摩訶不思議な「つぎはぎ」の城・大坂城、京都に鎮座する「西洋風」の城郭・二条城の謎…。安土城から五稜郭まで、17の城の誕生秘話を世界史の中で読み解き、新たな視座で捉え直す』。 2023/07/27

T-山岡

4
ファッション&スタイル誌「GQ Japan」のウェブ版に連載された「世界とつながっている日本の城」をベースとした城郭入門書。取り上げた城郭自体はこの手の書籍では頻出する有名どころが多いが、本書の特徴は「日本の近世城郭が成立期に海外文化の影響を受けた」ことと「いわゆる『鎖国』により近世城郭は海外の影響を遮断され、建築としては『停滞』した」ことを述べた点と言えよう。海外の影響の有無(実証可能性)と、江戸期の城郭を「停滞」と捉えるかどうかについては大いに議論のあるところだろうが、トピックとしては興味深く感じた。2023/04/12

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