平凡社新書<br> 旅する漱石と近代交通―鉄道・船・人力車

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平凡社新書
旅する漱石と近代交通―鉄道・船・人力車

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860153
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0291

出版社内容情報

日本を代表する作家・夏目漱石が生きた時代は、鉄道の開通や蒸気船の就航、自転車の普及など、日本の近代交通が目まぐるしく発展していった時期でもあった。旅や日々の暮らしを通し、漱石はさまざまな交通手段を利用している。開通したての鉄道で行った学生旅行、ロンドン留学へ向かった船、下宿生活で練習に励んだ自転車、小説にもたびたび描いた人力車……。
名が知れていくのと並行して移り変わる交通事情を、漱石はどのように見ていたのだろうか。日記や小説の描写を通し、「交通」という新たな軸から文豪の生涯をたどる。


《目次》
まえがき
プロローグ――苦労人から大文豪へ
第一章 活発に旅した学生時代
第二章 松山時代・熊本時代の旅行
第三章 憧れの欧州航路
第四章 ロンドン留学時代
第五章 満韓ところどころ
第六章 漱石と人力車・馬車・自転車
第七章 路面電車と郊外電車
第八章 漱石先生の汽車旅
第九章 漱石と乗り物・縦横無尽
エピローグ――漱石の旅は続く
あとがき
主要参考文献


《著者紹介》
小島英俊(こじまひでとし)。1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事を経て、2006年までセ・デ・ベ・ジャポン代表取締役。05年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化。鉄道史学会会員。著書に『流線形列車の時代――世界鉄道外史』(NTT出版)、『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道技術の日本史――SLから、電車、超電導リニアまで』(中公新書)、『漱石と『資本論』』(共著、祥伝社新書)、『昭和の漱石先生』(文芸社文庫)、『鉄道快適化物語』『鉄道高速化物語』(ともに創元社)、『世界鉄道文化史』(講談社学術文庫)などがある。

内容説明

日本を代表する作家・夏目漱石が生きた時代は、鉄道の開通と旅の快適化、蒸気船の就航、自転車の普及、自動車の出現…と、日本の近代交通が発展した時期と重なる。名が知れていくのと並行して移り変わる交通事情を、漱石はどのように見ていたのだろうか。日記や小説の描写を通じ、「交通」という新たな軸から文豪の生涯をたどる。

目次

プロローグ―苦労人から大文豪へ
活発に旅した学生時代
松山時代・熊本時代の旅行
憧れの欧州航路
ロンドン留学時代
満韓ところどころ
漱石と人力車・馬車・自転車
路面電車と郊外電車
漱石先生の汽車旅
漱石と乗り物・縦横無尽
エピローグ―漱石の旅は続く

著者等紹介

小島英俊[コジマヒデトシ]
1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事を経て、2006年までセ・デ・ベ・ジャポン代表取締役。05年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化。鉄道史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

102
歩くか乗馬するかしかなかった江戸に比べ、国民が最も欧米科学の発展を肌で感じた近代交通システム興隆期に漱石は生きた。鉄道や蒸気船、人力車に自転車など新しい移動手段を積極的に使い、各地を旅しては経験を作品に落とし込む姿は実に好奇心旺盛で楽しげだ。鉄道史の専門家である著者だけに、文学研究者ならば目を付けない「交通」という補助線から漱石の小説や日記を分析し、作品の小道具に使ったのを明らかにする。遺稿で第一次大戦の飛行船による爆撃を論じるなど交通に深い関心を寄せていた漱石が、現代の交通事情を目撃すればどう思ったか。2023/02/25

MASA123

9
漱石が体験した交通手段から、作者独自の漱石論に発展させている。自分は「漱石日記」を全文読んだので、本書のように英国留学の交通部分だけを断片的にとりだすだけでは、漱石日記は正しく解釈できないと思った。 客観的な事実として、明治時代の交通事情を知るには、とても興味深くおもしろい。漱石の文学論の部分は、交通にすべて関連づけているので、ちょっと無理があるのでは(強引というか)。 中学校の英語教師経験は、松山の次に、熊本があるのは知らなかった。熊本赴任時に結婚し、九州に新婚旅行に行っているのです。2023/06/10

田中峰和

7
漱石が生きた時代は、鉄道の開通や蒸気船の就航など人々の移動が西洋の影響で大きく躍進した。漱石も様々な交通手段を利用し、作品の中でもその様子を記述している。学生旅行には開通したての鉄道に乗り、ロンドン留学へは船で向かった。留学先で鬱々としていた漱石に気晴らしさせるため、友人が自転車の練習をさせた。当時の小説によく描かれる人力車は、駕籠かきの仕事を奪ったが、転職先として車夫の職を与えた。元々理系が得意な漱石が文学者となり、やがて売れっ子の作家になっていく。その生涯を交通手段を使いながら紹介される。2023/07/18

てくてく

5
タイトル通り、漱石の旅と当時の交通手段などを関連させたある種の漱石論。文体に慣れるまで少してこずったが、日本、イギリス、満州などの鉄道状況などの蘊蓄、それと漱石の日記や小説を重ね合わせた考察が面白かった。2023/10/18

志村真幸

2
 著者は鉄道、文豪、漱石といったテーマの著作が多い人物。  本書は、夏目漱石の人生をたどりつつ、彼が旅した交通手段に注目した内容だ。東大の学生時代は日本鉄道がどんどん敷設されている時代であり、さかんに利用してあちこち出かけている。  そしてイギリス留学については、船旅と、ロンドンでの馬車や地下鉄。  さらに満鉄の総裁と親しかったことから、中国大陸で豪華な旅をしたこと。  人力車、自転車、飛行機についてもふれられている。  テーマとしては楽しいが、いろいろ紹介しただけに留まっているのが物足りない。2023/04/01

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