平凡社新書<br> 世界はさわらないとわからない―「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か

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平凡社新書
世界はさわらないとわからない―「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か

  • 広瀬 浩二郎【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 平凡社(2022/07発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860085
  • NDC分類 069.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

《目次》
はじめに──「さわれない」時代の「さわらない」人々へ

第一部 書く──手と頭を動かす
1 失明得暗──新たな「ユニバーサル」論の構築に向けて
2 コロナ禍と特別展──二〇二一年を振り返る
3 踊るようにさわる、さわるように躍る
4 二一世紀版「耳なし芳一」
5 障害当事者発のソーシャル・インクルージョンの実現に向けて──誰もが楽しめる「さわる写真」の制作と鑑賞
6 「文化」と「文明」で読み解くインクルーシブ社会の未来
7 文明学としての「ユニバーサル・ミュージアム」

第二部 話す──口と体を動かす
1 暮らしと文化の役割──服部しほり、マクヴェイ山田久仁子、安井順一郎との対話
2 障害/健常 境界はあるか──高橋政代との対話
3 他者理解の先にあるもの──岩崎奈緒子との対話
4 スポーツの楽しみ──竹下義樹との対話
5 古典芸能 ルーツと未来──味方玄との対話
6 見えないものを見るために──松岡正剛との対話
7 〔インタビュー〕 目で見るものがすべてではない
──視覚中心の社会をほぐすため
8 〔講演録〕 健常者とは誰か──「耳なし芳一」を読み解く

おわりに──「誰一人取り残さない社会」は幸せなのか

《概要》
人間にも「触角」が必要だ! 「ユニバーサル・ミュージアム=誰もが楽しめる博物館」を掲げ、展覧会やワークショップの開催に取り組んできた盲目の人類学者が2021年、満を持して企画した大規模展覧会「ユニバーサル・ミュージアム──さわる!?触?の大博覧会」。しかし想定外の新型コロナ禍が展覧会を直撃する──。その前後、触常者として生きる著者は何を考え、何を語ったのか。新型コロナ禍で人びとが「さわること」を忌避する時代にあえて問う、「さわること」の無限の可能性。
識者(松岡正剛、味方玄、竹下義樹、服部しほり、マクヴェイ山田久仁子、安井順一郎、高橋政代、岩崎奈緒子)との特別対談も収録!

本書は、コロナ禍の中で迷い悩みながら「さわる」ことの意味を追求した全盲の文化人類学者の「生の証」である。それと同時に、新型コロナウイルスの登場によって到来した「さわれない時代」、目に見えないウイルスを過度に恐れる「さわらない人々」に対する触常者からのメッセージ集ということもできる。──「はじめに」より

内容説明

「ユニバーサル・ミュージアム=誰もが楽しめる博物館」を掲げ展覧会やワークショップの開催に取り組んできた盲目の人類学者が二〇二一年、満を持して企画した大規模展覧会「ユニバーサル・ミュージアム―さわる!“触”の大博覧会」。しかし想定外の新型コロナ禍が展覧会を直撃する―。その前後、触常者として生きる著者は何を考え、何を語ったのか。さわれない時代にこそ問う「さわること」の無限の可能性。

目次

はじめに 「さわれない」時代の「さわらない」人々へ
第1部 書く―手と頭を動かす(失明得暗―新たな「ユニバーサル」論の構築に向けて;コロナ禍と特別展―二〇二一年を振り返る;踊るようにさわる、さわるように躍る;二一世紀版「耳なし芳一」;障害当事者発のソーシャル・インクルージョンの実現に向けて―誰もが楽しめる「さわる写真」の制作と鑑賞 ほか)
第2部 話す―口と体を動かす(暮らしと文化の役割―服部しほり、マクヴェイ山田久仁子、安井順一郎との対話;障害/健常境界はあるか―高橋政代との対話;他者理解の先にあるもの―岩崎奈緒子との対話;スポーツの楽しみ―竹下義樹との対話;古典芸能ルーツと未来―味方玄との対話 ほか)
おわりに 「誰一人取り残さない社会」は幸せなのか

著者等紹介

広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
1967年、東京都生まれ。国立民族学博物館准教授。自称「座頭市流フィールドワーカー」「琵琶を持たない琵琶法師」。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“触”をテーマとするイベントを全国で実施。21年、国立民族学博物館において特別展「ユニバーサル・ミュージアム―さわる!“触”の大博覧会」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

5
著者は国立民族博物館(民博)に勤める全盲の研究者だ。 2021年民博の特別展「ユニバーサル・ミュージアム──さわる!”触”の大博覧会」の責任者であり、本書はその企画展と絡めて、「触る」ことの意味について書かれている。彼は「失明得暗」という造語によって、失明が人生においてマイナスなのではなく、暗闇の中で生きるプラスの面を強調している。視覚障害者にとって触ることがいかに重要でありうるか、それに対して健常者がいかに視覚情報に頼り切りになって、触覚や聴覚による世界とのふれあいを忘れてしまったかを指摘する。2023/07/07

乱読家 護る会支持!

3
盲目の文化人類学者が企画したさわる展覧会「ユニバーサル・ミュージアム」。 大阪では令和3年に国立民族学博物館で開催されたのだが、テーマがよくわからず、見学には行かなかった。 その「よくわからなさ」が本書にもあり、理解できない落ちこぼれ感を感じた。 例えれば、中学生一年生の時に、英語についてゆけず落ちこぼれてしまう感覚、大学で量子力学についてゆけずに落ちこぼれてしまう感覚のような感じ。 健常者と視覚障害者との橋渡しをしてもらえるような本が、まず必要だろうと思った。2023/01/03

nnnともろー

3
健常者と障害者という二項対立からの脱却。脱近代の試み。2022/11/17

takao

2
ふむ2023/02/11

kei

0
8/20 ほぼ読了。終章、あとがき。2023/10/06

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