出版社内容情報
いま、われわれはかつてないほど様々な「リスク」の脅威に直面している!
2000年代以降をみても、2011年の東日本大震災、福島原発事故、毎年頻発する大規模自然災害、そして2020年から世界中に蔓延した新型コロナウイルス……。われわれを取り巻く社会環境、経済情勢が刻々と変化し、今後も想定外のリスクが突発的に起きることは十分に想定される。本書は複雑化する新しい世界を生き抜くために?武器“となり得る「リスクコミュニケーション」について知る1冊とする。
目次(一部抜粋)
第1章 「リスクコミュニケーション」とはなにか
日本に危機管理の必要性をもたらした九〇年代
危機管理は「オールハザード・アプローチ」
危機管理の「四つの機能」
危機管理が包摂する空間軸レベル
第2章 人々の意識を変え、行動につなげるには
命を守る情報伝達
メッセージとしての警報とメディアとしての「Jアラート」
行動を阻む三つの要因
「行動をどう変えたか」という視点
第3章 社会教育としてのリスクコミュニケーション
「稲むらの火」が現代に伝えるもの
奇跡ではなかった「釜石の奇跡」
学校における防災、減災教育
歴史を風化させない「記念日報道」
「ダークツーリズム」から「ホープツーリズム」へ
第4章 フェイクニュースがもたらすポスト・トゥルースの分断社会
人はなぜパニックに陥るか
うわさの公式
危機事態において増幅するデマ
関東大震災における朝鮮人虐殺
「フェイクニュース」の増殖
ハイブリッド戦争の時代の「武器」としてのフェイクニュース
第5章 危機におけるインフォデミック
何が正しいのかわからない時代
新型コロナウイルスとインフォデミック
インターネットのコミュニケーション特性
ネットとSNS、誹謗中傷・ヘイトスピーチ
第6章 陰謀論と民主主義の危機
陰謀論によって分断したアメリカ
歴史的事件の裏には必ず陰謀論がある
新型コロナウイルスと陰謀論
第7章 民主主義とリスクコミュニケーション
「空気」が支配する日本社会
「科学コミュニケーション」のあるべき姿
「メディアリテラシー」から「リスクリテラシー」へ
民主主義と合意形成のためのリスクコミュニケーション
【特別対談】
新型コロナウイルスからみえてきたこと 岡部信彦×福田 充
レジリエンスの教化につながる災害対策を 廣井 悠×福田 充
ネットやSNSは私たちを幸せにするか 津田大介×福田 充
内容説明
われわれを取り巻くさまざまな「リスク」。それらの「リスク」を平常時に把握し、対策を検討し、より多くの市民に周知し、議論を重ね、合意を築き上げる。この循環を円滑に回すことができるようになると、「リスク」が発生した際の大混乱を回避できる可能性が高くなる。そしてそれはよりよい社会の構築への一歩となる。混迷を深めつつある世界を生き抜くために“武器”となり得る「リスクコミュニケーション」について深く知る一冊!
目次
第1章 「リスクコミュニケーション」とは何か
第2章 人々の意識を変え、行動につなげるには
第3章 社会教育としてのリスクコミュニケーション
第4章 フェイクニュースがもたらすポスト・トゥルースの分断社会
第5章 危機におけるインフォデミック
第6章 陰謀論と民主主義の危機
第7章 民主主義とリスクコミュニケーション
著者等紹介
福田充[フクダミツル]
日本大学危機管理学部教授。1969年兵庫県西宮市生まれ。コロンビア大学客員研究員、日本大学法学部教授等を経て現職。博士(政治学)。東京大学大学院博士課程単位取得退学。専門は危機管理学、リスクコミュニケーション。内閣官房等でテロ対策や防災、感染症対策の委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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