平凡社新書<br> 戦国北条家の判子行政―現代につながる統治システム

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平凡社新書
戦国北条家の判子行政―現代につながる統治システム

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582859584
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

出版社内容情報

現代社会の礎は、信長や秀吉ではなく、戦国北条家が築いていた。印判状、目安制などを切り口に、税・裁判制度、判子文化のはじまりを大河『真田丸』の時代考証者が表現。

内容説明

禄(財産)と寿(生命)、まさに穏やかなるべし―。戦乱の世に「禄寿応穏」をスローガンに掲げ、五代一〇〇年にわたり統治を実現した戦国北条家。判子文化、納税や裁判の制度、公共工事など、現代の統治システムの礎を築いた。領国統治の仕組みから、戦国大名国家と現代社会との継受性を明らかにする。

目次

はじめに―現代の統治システムの礎が築かれた戦国時代
第1章 納税通知書と判子文化の成立
第2章 目安制が開いた裁判制度
第3章 一律税率の設定と減税政策
第4章 徴税方法の変革
第5章 市場関与と現物納
第6章 「国家」への義務の誕生
第7章 公共工事の起源
おわりに―戦国大名と現代国家のつながり

著者等紹介

黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

69
早雲以来の後北条氏が百年余にわたり構築してきた統治システムが、江戸時代を経て今日の国家体制の基盤になっていたとは。天下統一という政治レベルは織豊時代の功績だが、納税や公平な裁判を行うための目安制、国家意識形成に公共事業など「国民のための行政」は北条氏のやり方が淵源と知ればれ歴史のイメージが刷新されてしまう。しかも公文書押印を北条氏が始めたことは、近代日本を支配したハンコ行政の開祖といえる。民を富ませようとした北条氏に対し、一度も反乱が起きなかったのも当然か。支配ではなく民政こそ政治の要だと納得させられる。2021/07/04

ようはん

22
戦国時代は武将の動向や戦に注目しがちで戦国大名の領国統治に関してはあまり知らなかった。どの戦国大名も領国経営には腐心していたとは思うが、特に後北条氏は印判に記された「禄寿応穏」というスローガンの通りに領民の安寧を第一に考えており、それが後北条氏の領国経営システムの先進性を創り出していったと言える。2022/10/19

22
毎度おなじみ黒田先生の北条氏の行政システムに焦点を当てた本。目安箱で知られる「目安」とはそもそも訴状を指し、集落が直接幕府や戦国大名に訴訟を起こすことはできず、領主を通じて訴訟するのが原則だった。しかし北条氏が集落からの直接訴訟を可能としたのが目安であり、目安制が代官の不正、ひいては村落同士の諍いにおいても訴訟制度として機能し、自力救済から解放されたとの指摘が興味深かった。2021/01/31

組織液

18
いやぁ面白かったです!北条家が構築した行政制度や統治方法を、7つの項目に分けて前近代、そして現代と対比しています。薄いし黒田先生自身も一般向けに書いたと述べられていましたが、一番最初の章から「日下」とか書いてるんでほんとに一般向けかこれ…?とは思いました() まぁ内容自体は特別難しい訳ではないですね。ただ中世の行政などそこら辺の話はわからないところがかなり多いので(本書にも研究者であっても認識されていないとか書いてましたし)丹念に勉強していきたいです。2021/06/01

kawasaki

13
2020年10月刊。今年なにかと話題の判子に寄せての題? 北条氏関連書籍では必ずといっていいほど言及される行政システムを主題に据えて一望する。「列島史上初めて生まれた領域国家」たる戦国大名権力のシステムが今も日本社会のベースになっているという見立てで、その画期性や後代との接続を見る。世に戦国ファンは多くとも、1980年代以後更新蓄積された研究成果(とくに大名の統治方面)がなかなか世の中に共有されていないとのことで、現代とのつながりを強調しつつ「一般」向けに書かれた本とのこと。硬度はやや高めか。2020/11/26

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