出版社内容情報
“信じる”ことから出発する創価学会と新しい社会を望む日本共産党が半世紀近く前に結んだ「創共協定」。百戦錬磨の論客がその誕生の舞台裏をさぐる。
内容説明
信じることから出発する創価学会、資本主義体制を疑い、変革を望む日本共産党。対立関係にあった幼者が手を結んだ「創共協定」は一九七五年の公表時、日本中に衝撃を与えた。この協定は発表直後から死文化の道をたどったが、その裏ではどんな思惑と策謀が渦巻いていたか。池田大作と宮本顕治に焦点を当てながら、「創共協定」誕生と破綻の舞台裏をさぐる。
目次
第1章 池田大作と宮本顕治の「人生対談」
第2章 創価学会の言論弾圧
第3章 池田大作をめぐるスキャンダル史
第4章 宮本百合子と宮本顕治
第5章 宮本顕治宅盗聴事件
第6章 「創共協定」の経緯とその後
第7章 「だました池田」と「だまされた宮本」
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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浅香山三郎
11
池田大作と宮本顕治、つまり創価学会と共産党のトップが、一時期にせよ、手を結んでゐたといふのは、両者が互いに批判し合ふのが当たり前の現在では想像しにくい。佐高氏はどちらにも批判的だが、両者に対する批判は、ふたつの組織にとつての構造的問題でもあるやうだ。池田氏を巡る話も面白いのだが、「だまされた方の責任」の問題をより真剣に捉ヘるべきといふ、共産党への注文は、共産党的な論理回路への注文であり、久野収門下の佐高氏らしい批判だと思ふ。2022/06/18
そーすけ
2
他の本からの引用が多く、これは酷い。舞台裏なんか、何も分からない。根拠の無いセックススキャンダルで、池田大作を叩くの、いい加減やめろよ。2020/08/16
うたまる
1
日本史上に燦然と輝く二人のペテン師、池田大作と宮本顕治。どちらも弱者の味方を気取りながらその実彼らの金と票を食い物にしてきた悪党中の悪党だ。そしてこのワルのツートップを料理するのがこれまた日本有数のゲス評論家、佐高信という豪華な顔ぶれ。当然真っ当な批判は出来うべくもないので人格攻撃、レッテル貼り、印象操作というアンロジカルな手法を駆使している。散々目を汚され後悔頻りの読書だったが最後の第7章には瞠目。伊丹万作の「騙されるということ自体が一つの悪である」と国分一太郎の「ウソを書かせてみる」は泥中の蓮だった。2024/01/14