出版社内容情報
日本でますます存在感が高まる外国人。コンビニで外国人店員が多いのはなぜ? 入管法改正で具体的に何が変わる? 外国人にまつわる素朴な疑問に法制度的観点から答える。
内容説明
日本には既に永住許可を得た約76万人の「移民」がおり、出稼ぎ目的の偽装難民も空港に押し寄せている。政府は介護や外食産業など、人手不足の分野を担う外国人の受け入れをさらに拡大。政府による法改正の意図とは。世界第4位の移民大国・日本は、入管法改正でどう変わるのか?
目次
第1章 外国人の定義
第2章 コンビニ外国人が増える理由
第3章 増え続ける外国人観光客
第4章 人手不足分野の仕事
第5章 国際結婚した外国人
第6章 既に移民大国の日本
第7章 強制送還
第8章 偽装難民・急増のカラクリ
第9章 日本人になる外国人
著者等紹介
浅川晃広[アサカワアキヒロ]
1974年神戸市生まれ。神戸市外国語大学卒業。オーストラリア国立大学留学を経て、大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(学術)学位取得。2002年~2004年在オーストラリア日本国大使館専門調査員。現在、名古屋大学大学院国際開発研究科講師。2013年より法務省入国管理局難民審査参与員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホシ
23
出入国管理行政について、イロハのイから最新のデータに基づいて丁寧に解説しています。国内組の日本語教師なら知っていて当然の内容かな?私のような海外組の日本語教師は、ほぼ入管業務に携わる事はないので読んでいて新鮮でした。単に紛争地域から逃げて来ただけでは「難民」ではない(つまり、「シリア難民」は難民じゃない)事、日本では「永住」より「帰化」の方がハードルが低いという逆転状況にある事など、曖昧に理解していた事柄が多くて反省しました。今年4月から在留資格に「特定技能」が追加されました。(つづく)2019/05/16
那由田 忠
19
外国人労働者の問題を調べていて関連して読んだ。非常にかわりやすく書かれている。入管法の仕組はちょっとややこしいものなので、このくらい丁寧に書かないと頭にすっと入らない、ということなのだと思う。世の中にほとんど知られていないことが多すぎる。特に驚いたのが、難民申請に対する日本の姿勢について。一般に日本は厳しすぎると批判されているが、著者は専門家で、申請を却下された人たちが審査請求をすると、彼などの専門家が条約上の難民に当たるのかどうか改めて審査するのだ。著者はほとんど法務省の審査が誤っていないと言っている。2019/10/20
スプリント
11
人口減が進む社会で国力を維持するためには移民の受け入れは避けられないと思います。入管法の基本から問題点・課題点まで把握することができました。2019/09/07
モリータ
10
◆2019年3月平凡社新書刊。著者は1974年生、名古屋大学大学大学院国際開発研究科講師(当時。2020年退職)。専門は入管法・移民法・難民法・オーストラリア政治社会論(著者HPから)。2013年からは出入国在留管理庁・難民参与員も務める。◆さすがに在留資格については既知の事項も多いが、査証と在留資格の関係(所管官庁の違い)、在留資格「特定活動」「定住者」がバッファ的なものであること、永住資格付与と帰化の(所管官庁の違いによるアンバランスな)関係などについては頭の整理になった。2023/04/29
てくてく
7
既に多くの外国人が日本に住んでいることから、豊富な事例を紹介して入管法の説明をした本。ただ、難民申請のところはその説明でいいのかしらと疑問が払しょくできなかった。2019/11/08
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