平凡社新書<br> ガンディー―秘教思想が生んだ聖人

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ガンディー―秘教思想が生んだ聖人

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858990
  • NDC分類 126.9
  • Cコード C0210

出版社内容情報

近代化の過程で科学万能主義に抗い誕生した秘教思想との関わりを軸に、ガンディーの知られざる実像に迫る評伝。誰もが知る偉人マハトマ・ガンディーの「非暴力」思想はいかにして誕生したのか。インドの宗教思想に通暁した著者が、近年の新しい研究成果もふんだんに盛り込みつつ、なぜガンディーは今もって普遍的であり続けるのか、没後70年を期にその秘密を解き明かす。知られざるガンディーの若き日の活動や交遊関係をはじめ、当時傾倒していた20世紀初頭の秘教思想を中心とした思想潮流からの影響をたどり直し、その思想の根源を明らかにしようとする画期的評伝。

序 科学と宗教──スピリチュアルなナショナリズム(一八四八─一九一八)
1 心霊主義と隠秘主義
2 インド国民会議
3 アニーとアンナ
4 ベサントのインド

第一章 肉食と菜食──ガンディーの大英帝国(一八八八─九一)
1 グジャラート商人の名家の出
2 母との約束
3 最上のヒンドゥー教
4 科学時代の普遍宗教

第二章 親英から反英へ──ガンディーの南アフリカ(一八九三─一九一四)
1 南アフリカへの渡航
2 南アフリカの秘教思想
3 ヒンドゥー教とキリスト教
4 ヒンドゥー化する思想

第三章 エリートと大衆──ガンディーのインド(一九一五─四八)
1 本格的な帰還
2 マハートマでむすばれる
3 両大戦間の試行錯誤
4 インド独立

第四章 オリエンタリズムとナショナリズム──東と西のすれ違い(一九四八─)
1 イメージ戦略
2 キリスト教聖人化
3 破られるタブー
4 非暴力と日本──東と東のすれ違い


杉本 良男[スギモト ヨシオ]
著・文・その他

内容説明

人類の遺産である「非暴力」思想はいかにして生まれたか。近代化の過程で科学万能主義に抗い誕生した秘教思想との関わりを軸に、ガンディーの知られざる実像に迫る評伝。多様性を温存した普遍主義という見果てぬ夢への挑戦。

目次

序 科学と宗教―スピリチュアルなナショナリズム(一八四八‐一九一八)(心霊主義と隠秘主義;インド国民会議 ほか)
第1章 肉食と菜食―ガンディーの大英帝国(一八八八‐九一)(グジャラート商人の名家の出;母との約束 ほか)
第2章 親英から反英へ―ガンディーの南アフリカ(一八九三‐一九一四)(南アフリカへの渡航;南アフリカの秘教思想 ほか)
第3章 エリートと大衆―ガンディーのインド(一九一五‐四八)(本格的な帰還;マハートマでむすばれる ほか)
第4章 オリエンタリズムとナショナリズム―東と西のすれ違い(一九四八‐)(イメージ戦略;キリスト教聖人化 ほか)

著者等紹介

杉本良男[スギモトヨシオ]
1950年北海道生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(社会人類学)。専攻は社会人類学、南アジア研究。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
ガンディーと西洋の神智主義や神智主義者との関係、あるいは菜食主義など、その宗教思想面や身体性に着目した評伝。植民地エリートの出身ながらも、「敵の論理」に乗って自らのアイデンティティを構築しつつ、更にそれを逆手に取って反英運動への大衆動員に成功し、エリート主義の限界を突破したと評価する。グジャラート商人の家の出身というガンディーと同様のルーツを持ちながらもガンディーと袂を分かったジンナーとの対比をもっと読みたかった気がする。2019/01/04

スプリント

10
晩年の聖人のイメージしかなかったので知らなかった事実ばかりでした。マダム・ブラヴァツキーの神智主義との関係とインドでの活動への影響などが興味深い内容でした。2019/03/10

mittsko

8
「秘教思想」という独自の角度からのガンディー評伝。彼のこうした顔は、南アジア研究の専門家でも知る人は少なかろう。そういう意味で、ガンディーの中級入門と位置づけるのがよいかも。もう一点、最新のガンディー研究/論/評を背景に執筆がなされているのも特徴的だ(日本でその議論にプレイヤー参加しているのは間さんだけ!)。読み応えありだが、これも中級入門。いやそれにしても、杉本先生がガンディー論の単著を物されるとは思わなんだ。南アジア地域研究をやってると、ガンディーに引っかかっちゃうもんなのかな、どうしても。2020/12/08

原玉幸子

2
非暴力のガンディーの評伝とも言える本書は、印哲学とヒンドゥー教、アフリカ大陸の歴史(に於ける印との交易)、英植民地の印度(=戦争とナショナリズム)等の、近時の私のテーマに照らし歴史上の人物を知る格好の素材でした。そこで、政治、宗教、差別を巡って曖昧さを生きる彼の信条と行動から改めて知った、人物像は「意外」でした(本当に彼は聖人なのか?)。物事は鵜呑みにせず知らなければならない、表も裏も、です。(◎2019年・春)2020/04/03

まあ

0
内容が濃い本。ガンディーに関わる歴史的事実をベースにしながら、ガンディーの思想に影響を与えた要素を追っていくという内容。簡単には読みこなせない。2023/08/23

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