出版社内容情報
時代劇でつねに活躍する目明しは単なる正義の味方などではなかった。豊富な史料から、犯罪者が目明しになるという驚きの事実を語る。
はじめに
第一章 天保期の世相と目明し
一、三之助事件
二、碁打ち林元美
三、町人のぜいたく
四、町民への規制
五、歌舞伎への敵視
第二章 天保の改革と目明し
一、出版規制
二、彩色禁止
三、賭博禁止
四、名主と公事人
五、その他の規制
第三章 目明しの実態
一、目明しの始まり
二、目明しは必要悪か
三、目明しの悪業
四、同心上申書
五、与力と同心
第四章 幕藩体制の歪み
一、水野忠邦の失脚
二、調査の続行
三、改革の緩み
四、目明しの肥大
五、幕藩体制の矛盾
おわりに
あとがき
参考文献一覧
増川 宏一[マスカワ コウイチ]
著・文・その他
内容説明
時代小説やテレビの時代劇で、犯罪捜査のため江戸市中を所狭しと駆けめぐる目明し。しかし、その実態は「元・犯罪者」であり、しばしば悪事を働いていた証拠が歴史文献に残されている。江戸時代、悪と正義の境目はどこにあったのだろうか。善悪のはざまにあって活動した犯罪摘発者、知られざる「目明し」たちの生き様を再現する。
目次
第1章 天保期の世相と目明し(三之助事件;碁打ち林元美;町人のぜいたく;町民への規則;歌舞伎への敵視)
第2章 天保の改革と目明し(出版規制;彩色禁止;賭博禁止;名主と公事人;その他の規制)
第3章 目明しの実態(目明しの始まり;目明しは必要悪か;目明しの悪業;同心上申書;与力と同心)
第4章 幕藩体制の歪み(水野忠邦の失脚;調査の続行;改革の緩み;目明しの肥大;幕藩体制の矛盾)
著者等紹介
増川宏一[マスカワコウイチ]
1930年長崎市生まれ。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、遊戯史学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
フク
スプリント
spike
長老みさわ/dutch
-
- 和書
- リストピアノ名曲集