出版社内容情報
音楽史上最大の作曲家の素顔は、敬虔なルター派教徒にして普通の家庭人だった。彼が暮らしたドイツの街から生涯と作品の秘密を辿る。
《目次》
はじめに
第一章 バッハとルター
時代の子バッハ/バッハはルターから生まれた/共通点の多い二人/ルターの礼拝改革/音楽好きだったルター/ルター派を超えたバッハの音楽
第二章 バッハへの旅──街でたどる生涯
ヴェヒマル──「パン屋」から生まれたバッハ一族のふるさと
アイゼナッハ──生まれ故郷はドイツ文化の一大中心地
オールドルフ──いちばん小さな「バッハの街」は「大バッハ」誕生のゆりかご
リューネブルク──北ドイツを代表する観光地はバッハの第二の故郷
アルンシュタット──バッハ青春の街は一族の本拠地
インタビュー??バッハの後継者たち?その一──アルンシュタット・バッハ教会オルガニスト ヨルク・レディン
ミュールハウゼン──帝国自由都市での「自立」と充実した日々
ヴァイマル──ドイツ屈指の文化都市はバッハの飛翔の場
ケーテン──小さな君主国を包んだ「楽興の時」
インタビュー??バッハの使った楽器を再現する名演奏家──シギスヴァルト・クイケン
ライプツィヒ──音楽と商業で賑わった最大のバッハの街
インタビュー??バッハの後継者たち?その二──トーマスカントール ゴットホルト・シュヴァルツ
第三章 オルガンと世俗カンタータでたどるバッハの足跡
バッハのオルガン紀行──シュテルムタール、アルテンブルク、ハレ、ハンブルク
シュテルムタールのヒルデブラント・オルガン/アルテンブルクのトロースト・オルガン
ハレのシューケ・オルガンとライヒェル・オルガン/ハンブルクのシュニットガー・オルガン
コラム??増え続ける「バッハ作品」
増える作品、濃くなる輪郭/埋もれていた「誕生祝いの歌曲」/立証された「師」との関係
世俗カンタータの舞台を訪ねて──ヴァイセンフェルス、ヴィーダーアウ、ツィンマーマンのコーヒーハウス
狩り好きの公爵が愛用した館/バロックの「総合芸術」が生まれたドレスデン・バロックの宝石/コーヒーハウスのテーマソングか、バッハ家の風景か
コラム??二一世紀の「新発見」
「唯一真性の肖像画」は二枚あった!/「容貌」への飽くなき追求/バッハの「長持ち」の発見──決め手になったのは「紋章」
第四章 家庭人バッハ
二人の妻とその素顔/マリア・バルバラ・バッハ──バッハの結婚式/アンナ・マグダレーナ・バッハ──あるカントールの妻の人生、理想化された「糟糠の妻」/バッハの子供たち/マリア・バルバラの息子たち/アンナ・マグダレーナの息子たち/バッハの娘たち
第五章 バッハ・ディスクガイド
あとがき──バッハがあれば、生きていける
参考文献抄
加藤 浩子[カトウ ヒロコ]
著・文・その他
内容説明
世間並みの立身出世を願い、子どもの行く末を心配し、ときには喧嘩をし、妻を亡くして北の街へ傷心旅行に出る―。西洋音楽史上最大の作曲家は、敬虔なルター派教徒にして、なによりも普通の家庭人だった。そのなかにあって、「偉大なる常識人」は、現在でも聴きつがれる珠玉の名曲を生み出しつづけた…。彼が暮らしたドイツの街をたどりながら、生涯と作品の秘密に迫る。
目次
第1章 バッハとルター(時代の子バッハ;バッハはルターから生まれた ほか)
第2章 バッハへの旅―街でたどる生涯(ヴェヒマル―「パン屋」から生まれたバッハ一族のふるさと;アイゼナッハ―生まれ故郷はドイツ文化の一大中心地 ほか)
第3章 オルガンと世俗カンタータでたどるバッハの足跡(バッハのオルガン紀行―シュテルムタール、アルテンブルク、ハレ、ハンブルク;世俗カンタータの舞台を訪ねて―ヴァイセンフェルス、ヴィーダーアウ、ソィンマーマンのコーヒーハウス)
第4章 家庭人バッハ(二人の妻とその素顔;マリア・バルバラ・バッハ―バッハの結婚式 ほか)
第5章 バッハ・ディスクガイド
著者等紹介
加藤浩子[カトウヒロコ]
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院修了(音楽史専攻)。大学院在学中、オーストリア政府給費留学生としてインスブルック大学に留学。大学講師、音楽物書き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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