出版社内容情報
世界に匹敵する異能の科学者たちが江戸時代の日本にもいた!元祖マルチタレント平賀源内から隠れた天才まで11人の波瀾万丈の生涯。
まえがき
江戸科学の興隆/彼らの生き方
本書に登場する人物たちの生没年一覧
第一章 究理の学へ
高橋至時──伊能忠敬を育てた「近代天文学の星」
若き師と五〇歳の弟子/伊能忠敬を育てた男/寛政暦に取り組む/糸魚川事件
ラランデ暦書との出会い/子午線一度/命をかけた翻訳/至時・景保父子と忠敬
志筑忠雄──西洋近代科学と初めて対した孤高のニュートン学者
通詞から学者の道へ/ニュートン主義者誕生/独自の思索の深まり/ケンペルの鎖国論
橋本宗吉──日本電気学の祖
大坂名物宗吉手妻/記憶の天才/江戸の科学ネットワーク/エレキテル訳説
天の火を取ること/キリシタン事件/大坂蘭学の火は消えず
第二章 江戸科学のスーパースター
関孝和──江戸の数学を世界レベルにした天才
独学で大成した天才/数学の興隆と孝和/傍書法から記号代数学へ/世界的水準の研究
多彩な業績/よみがえる和算の開祖/数学好きの日本人
平賀源内──産業技術社会を先取りした自由人
志度の天狗小僧/江戸の本草学者/ふたりの蘭学者/大山師誕生/エレキテルの修理・復元
発想の転換/文人源内/解体新書/非常の死/早すぎた明治人
宇田川榕菴──シーボルトを敬服させた「近代植物学の父」
菩多尼訶経/アキタブキ/シーボルト事件
『植学啓原』の刊行/日本初の化学書/博識多才の人
第三章 過渡期の異才たち
司馬江漢──西洋絵画から近代を覗いた多才の人
紀州侯の御前で地動説を講じる/銅版画を製す/科学的世界観と洋風画
長崎行き/地動の説/源内ゆずりの/死んだはずだよ
国友一貫斎──反射望遠鏡をつくった鉄砲鍛冶
江戸の近代技術者/彦根事件/気砲の製作/天狗寅吉異聞/生涯の大事業に
魔鏡と日本最初の反射望遠鏡/太陽黒点の観測/名工の最期/伝統と革新
第四章 明治科学をつくった人々
緒方洪庵──医は仁術を実践した名教育者
裸の塾生/医学に志して/伝染病との闘い/除痘館
闘いは続く/江戸へ/適塾から慶應義塾へ/洋学者教育
田中久重──近代技術を開いた江戸の「からくり魂」
からくり儀右衛門誕生/無尽灯/江戸からくりの精華「万年自鳴鐘」
佐賀藩に出仕/蒸気船をつくる/現代に受け継がれるからくり魂
川本幸民──信念の科学者、日本近代化学の父
藩始まって以来の秀才/生涯の師との出会い/絶頂から挫折へ/赦免の時
黒船なにするものぞ/化学者幸民の誕生/ビールと写真術/薩摩藩士となる
斉彬の死と集成館事業の終焉/英語教育を実践
あとがき
参考文献
新戸 雅章[シンド マサアキ]
著・文・その他
内容説明
世界に匹敵する異能の科学者たちが江戸時代の日本にもいた!元祖マルチタレント平賀源内、和算の大家関孝和、あのシーボルトも絶賛した博物学者宇田川榕菴、伊能忠敬を育てた高橋至時、コレラから日本を救った緒方洪庵、そして隠れた天才まで、科学史を変えた傑物たち。日本の近代科学技術の礎をつくった。一一人の波瀾万丈の生涯。
目次
第1章 究理の学へ(高橋至時―伊能忠敬を育てた「近代天文学の星」;志筑忠雄―西洋近代科学と初めて対した孤高のニュートン学者 ほか)
第2章 江戸科学のスーパースター(関孝和―江戸の数学を世界レベルにした天才;平賀源内―産業技術社会を先取りした自由人 ほか)
第3章 過渡期の異才たち―(司馬江漢―西洋絵画から近代を覗いた多才の人;国友一貫斎―反射望遠鏡をつくった鉄砲鍛冶)
第4章 明治科学をつくった人々(緒方洪庵―医は仁術を実践した名教育者;田中久重―近代技術を開いた江戸の「からくり魂」 ほか)
著者等紹介
新戸雅章[シンドマサアキ]
1948年、神奈川県生まれ。横浜市立大学文理学部卒。テスラ研究所所長、テスラ記念協会会員。ニコラ・テスラ、チャールズ・バベッジなど、知られざる天才の発掘に情熱を注ぐとともに、その発想を現代にいかす道を探る著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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