出版社内容情報
不況、格差・貧困問題、将来不安……、新自由主義により社会的統御から解き放たれた競争的市場経済は、私たちに何をもたらしたか!?
近代以降の資本主義のしくみは、市場経済の担い手としての個人の自由で平等な基本的人権を認めあう理念をもたらし、高度な生産力を達成してきた。だが、現実には、格差の拡大や貧困など、経済生活上の困難を広げてきたのではないか。それは、いったいなにを意味しているのだろうか……。
本書では、こうした問題の根本への理解を深めるために、資本主義の特性や歴史を、体系的に学びなおす。
内容説明
くり返される恐慌、格差の拡大、新たな貧困問題、少子高齢化、年金・医療・介護の不安、環境破壊への対応…競争的市場経済は、私たちに、なにをもたらしたか!?問題の根本への理解を深めるために、資本主義の特性や歴史を体系的に学びなおす。
目次
第1章 資本主義の基本的なしくみ
第2章 資本主義のダイナミズム
第3章 資本主義の発展段階
第4章 現代資本主義の歴史的位相
第5章 日本資本主義、その成長と衰退
第6章 資本主義はのりこえられるか
著者等紹介
伊藤誠[イトウマコト]
1936年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。経済学博士。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門領域は理論経済学、経済学史、現代資本主義論、社会主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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misui
2
ガチのマジで経済に弱いので読みました。超勉強になった。20世紀ってそういうことなんですねぇ。2023/12/31
ishilinguist
2
入門と銘打たれ、たしかに筋道が通っていてわかりやすいが、資本主義経済の成立、日本での展開、今後のあり方など非常に幅広く視野の広い議論が詰め込まれている2018/07/11
YAMA
0
新自由主義でネット検索したら、共産党委員長と自民党総裁候補者の一人が、ともに新自由主義からの転換を主張していた。きっと、現在では、左も右も野党も与党もないのだろう。2021/09/26