平凡社新書<br> 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか―人生は何で決まるのか

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平凡社新書
遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか―人生は何で決まるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858600
  • NDC分類 361
  • Cコード C0236

出版社内容情報

格差が拡大し固定化する社会のなかで、いかに生きればいいか。格差研究の第一人者が知識を総動員し、その打開策を探る。

《目次》
はしがき
第1章 遺伝──親が優秀なら子どもも有能か
1 名門家系の歩みからわかること
戦国・江戸時代に権勢を誇った画家の狩野一家
80人にものぼる音楽家を生んだバッハ一族
2 遺伝の役割とは何か
世代間で継承される遺伝情報
優生思想を生む契機となったメンデル「遺伝の法則」
ダーウィンの進化論は社会に何をもたらしたか
強者が弱者を排除するという危険な思想
3 遺伝学の発展から何を学ぶか
遺伝子か経験かという論争
利己的・利他的という言葉の持つ道徳的価値
遺伝学の発展から得られる教訓
4 人類の進歩を図るはずの優生思想だが……
優生学とは何か
優生学の創始者ゴールトンの社会的警告が意味したもの
白人優位のアメリカで行われた断種法と移民禁止法
悪名高いナチス・ドイツの優生政策
アジアにも広がった優生思想

第2章 能力──体力、知力、学力、性格……
1 IQ(知能指数)は生まれ持ってのものなのか
人間の能力とは何か
子どもの知能は親の知能で決まらない
IQに関する二つの論争、人種による格差の真実
知能は年齢によって変化する
時代の経過とともに上がっていくIQ
2 知能以外の能力の特性をみてみよう
運動能力の継承はどれほどなされるか
遺伝的な要素が強く現れる音楽の才能
もっとも把握が難しい人の性格をどう測るか

第3章 環境──育てられ方、教育の受け方
1 人生を大きく左右する家庭環境
親の教育、職業、所得が子どもに与える影響とは
養子に出された子どもの知能指数
一卵性双生児と二卵性双生児を異なる二つの環境におく
いくら頑張っても追いつけない
学力の遺伝率55パーセントとどう向き合うか
遺伝や環境のみで人の性格は決まらない
2 子育て、教育、そして学校間格差
生まれる前から既にはじまっている
?3歳児神話”と「良妻賢母」論
なぜ、母親だけが子どもの教育にあたるのか
子どもの学力向上に与える母親の影響とは
幼児教育の充実がもたらす恵まれた人生
幸せな人生を送る保証とは限らないが……
本来、IQとは学力の高さではない
学校教育は確実に学力を高めた
「ゆとり教育」は何をもたらしたか
学校間格差を考える

第4章 努力──どれだけ頑張ればいいのか
1 学業における努力
勉強時間が長ければ長いほど、学力は高まるのか
家庭での教育環境と本人の意欲
学力の高い学校とそうでない学校
学力向上に努力する小・中学校と格差
アメリカの定説「効果的な学校」とは
強い忍耐心とたゆまぬ努力が実を結ぶ
2 スポーツや芸術の世界における努力
ハンディを乗り越えるプロバスケットボール選手の努力
イチロー、王貞治の固い意志に裏打ちされた偉業
やみくもな練習はかえってマイナスとなる
天才モーツァルトの才能と幼い頃の努力
チェスや囲碁の強さとIQは相関しない
3 組織(企業や役所)で働く人の努力
学歴社会は平等か、不平等か
勉強という努力の成果は、就職には有利だが……
社会での努力と実績をどのように評価すればいいのか

第5章 運──運・不運を探求する
1 運をどう生かすか
「運も実力のうち」を様々な角度から解釈すれば……
才能や努力の欠如を無視すれば、運は巡ってこない
運、不運、そしてリスク……
危険回避度、時間割引率から運やリスクを考える
2 生まれながらの容貌で決まる運・不運
容貌も運の一つ
容姿のあいまいな評価と恐ろしい事実
美貌が得である、そのわけとは……
劣等感は乗り越えられる

あとがき
参考文献


橘木 俊詔[タチバナキ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

学力の遺伝率55パーセント、IQ130以上は僅か2.2パーセント、容姿の良し悪しによる収入格差は「男性」18パーセント、「女性」12パーセント…生まれながらの不利を、いかに乗り越えるか!?自分が置かれた五つの境遇を冷静に判断し、その能力と特性に合致した合理的な努力を積み重ねれば、順調な人生を送れる可能性が、より高まっていく。

目次

第1章 遺伝―親が優秀なら子どもも有能か(名門家系の歩みからわかること;遺伝の役割とは何か;遺伝学の発展から何を学ぶか;人類の進歩を図るはずの優生思想だが)
第2章 能力―体力、知力、学力、性格…(IQ(知能指数)は生まれ持ってのものなのか
知能以外の能力の特性をみてみよう)
第3章 環境―育てられ方、教育の受け方(人生を大きく左右する家庭環境;子育て、教育、そして学校間格差)
第4章 努力―どれだけ頑張ればいいのか(学業における努力;スポーツや芸術の世界における努力;組織(企業や役所)で働く人の努力)
第5章 運―運・不運を探求する(運をどう生かすか;生まれながらの容貌で決まる運・不運)

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業。大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。仏・独・英に滞在後、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授、経済企画庁客員主任研究官などを経て、京都女子大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さきん

22
遺伝か、環境かのどっちかではなく、両方、さらに本人の努力、運も加わって、人生が決まってくる。本書の面白いところは、人種や性差にも踏み込んで何パーセントと研究結果も引用して紹介し、著者自身こう思うと意見をはっきり述べている点である。ここまで踏み込んで発言するのは勇気がいる。2018/01/01

香菜子(かなこ・Kanako)

17
遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか。本書を読んでたどり着いた個人的な結論は、人生は遺伝と環境で決まるのではということ。学力や身体能力、容姿、性格は遺伝と環境次第。実際、政治家の子は政治家、医者の子は医者、著者の橘木先生のような学者や研究者、教師の子は学者や研究者、教師になることが多いのは明白。そう思うとやるせない気持ちになる人も多いかもしれないけれど、不都合な真実でも受け入れることが全ての始まりになると思うから。努力すること自体に価値があるし、人生を豊かにしてくれるはず。2018/06/29

りょうみや

16
タイトルの5つの要素を一つまたはいくつかをまとめた本はこれまでにもあったと思うが、5つ並べた本は初めてであった。それだけに内容の多くは他書の引用が多く寄せ集めの面もあるが、まとめて読んで改めていろいろと考えることができる。2018/02/10

ルル

13
エジソンの言葉:本書より・・ 失敗したわけではない。 それを誤りだといってはいけない。 勉強したのだといいたまえ。 2018/06/01

13
☆☆☆ 遺伝と環境に興味を持っている。親の能力がどのくらい子どもに遺伝するのか、家庭環境が子どもにどのような影響を与えるのか、そして究極は遺伝と環境のどちらが人生を決めるのか。さまざまな有名人の例や論文の内容が紹介されている。とはいえ、ある研究成果や主張と真逆の研究・主張もあるため、正直もっと本を読み自分なりの答えを見つけるしかない。社会的ダーウィニズム、優生学、ブランク・スレート、非認知能力、文化資本など気になるワードも多く、それらに関する本も読みたくなった。才能、努力、運についての記述も面白かった。2018/03/05

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