平凡社新書<br> ルポ 隠された中国―習近平「一強体制」の足元

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平凡社新書
ルポ 隠された中国―習近平「一強体制」の足元

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858556
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0230

出版社内容情報

漢族との溝が深まる少数民族のウイグル族、教会の十字架を撤去されたキリスト教徒など、知られざる中国の姿を浮き彫りにする。

《目次》
プロローグ
社会の安定を最優先/事故の原因究明に焦点あたらず/強化される習近平の権力基盤

第1章 燃え上がるウイグル問題──当局への反発と相互不信
中国の「聖地」を覆った黒煙/ルクチュンで起きた前兆/ウルムチ騒乱
テロ情報の提供者に懸賞金/締め付けで深まる悪循環/「新しい土地」「新しい領域」
「綿密に計画された組織的テロ」/ルクチュンの前にそびえる壁
容疑者の両親が見せた涙/幕引きを急ぐ当局/封鎖されたモスク
昆明駅の無差別切りつけ事件/最高指導部全員で黙とう
各地で顕在化するウイグル族の不満/海外を目指す中継点か
【取材余話】 ウルムチに出回る北九州市のゴミ袋

第2章 憎しみと不信の連鎖──新疆ウイグル自治区の深層
ウルムチ朝市爆発事件/暴力の標的は一般市民に/大衆を動員した「密告社会」づくり
アメとムチ/ウイグル族の生きづらさ/宗教文化への干渉/ウイグル族同士の亀裂
食い違う事件の規模/「絶対に行かないほうがいい」/投獄されたウイグル族の経済学者
不法出国に国内外のあっせん組織/ISの戦闘にも参加か
自治区成立から六十年、さらなる統制強化/締め付け強化を懸念する声も
【取材余話】 ウイグル族が暮らす街で

第3章 追われるキリスト教徒──党支配下の「信仰の自由」
教会の十字架を強制撤去/信仰を警戒する中国/信者や教会関係者の拘束
二年間の戦い/「習主席に満足してもらおう」/揺るがない信仰
宗教への警戒と活用/儒教の復権/論語暗唱で世界遺産の見学がタダ
世界で最も長い家系図/元韓国外相や五輪の覇者も/孔子は「ソフトパワー」に
【取材余話】 チベット仏教

第4章 貧困問題と「反腐敗」という劇薬──経済発展の裏面
目を覆いたくなる貧困の現実/ゴミ箱の中で死んだ五人の男児/ネットの書き込みを指示
「愛心ママ」と孤児を襲った火災/「留守児童」の兄妹四人が命絶つ
父は出稼ぎに、兄妹学校行かず/当局による取材妨害/留守児童が五千万人減?
拒めない貧困地域からの移住/農地から追われる農民/毛沢東の生誕百二十年
金ぴか毛沢東像の撤去/毛沢東路線への回帰を唱えた薄煕来の末路
異例の公判ツイッター中継/当局の思惑に左右される裁判公開/薄煕来に無期懲役の判決
指導部による反腐敗キャンペーン
【取材余話】 葬儀でのストリップ禁止!?

第5章 前進する同性愛者と女性活動家たち──揺らぐ伝統的価値観
当局を訴えた男性カップル/「彼と出会って変わった」/敗訴してもあきらめず
人口の四パーセントが同性愛者/二度の出産と離婚を経て/孫を抱きたい親の葛藤
受け入れた息子の「愛の形」/「公務員になるのに、婦人科検診はいらない」
セクハラ・痴漢防止を訴えようとして拘束/釈放は条件付き/執拗な監視の目
「フェミニスト・ファイブ」の折れない心/人権運動への締め付け
【取材余話】 働く私、望まぬ二人目

あとがき


金 順姫[キム スニ]
著・文・その他

内容説明

「党中央の核心」と位置づけられ、集団指導体制から「一強体制」へと政権基盤を固める習近平。人権や言論を制限しながら進む権力集中の足元で何が起きているのか。漢族との溝が深まる少数民族のウイグル族、「信仰の自由」を傷つけられるキリスト教徒、同性愛者やフェミニスト…。数々の現場を踏んだ朝日新聞前上海支局長が、知られざる大国の姿を描く渾身のルポ。

目次

第1章 燃え上がるウイグル問題―当局への反発と相互不信(中国の「聖地」を覆った黒煙;ルクチュンで起きた前兆 ほか)
第2章 憎しみと不信の連鎖―新疆ウイグル自治区の深層(ウルムチ朝市爆発事件;暴力の標的は一般市民に ほか)
第3章 追われるキリスト教徒―党支配下の「信仰の自由」(教会の十字架を強制撤去;信仰を警戒する中国 ほか)
第4章 貧困問題と「反腐敗」という劇薬―経済発展の裏面(目を覆いたくなる貧困の現実;ゴミ箱の中で死んだ五人の男児 ほか)
第5章 前進する同性愛者と女性活動家たち―揺らぐ伝統的価値観(当局を訴えた男性カップル;「彼と出会って変わった」 ほか)

著者等紹介

金順姫[キムスニ]
1976年福岡県生まれ。1999年朝日新聞社入社。広島支局、京都支局、西部報道センター(福岡)での勤務を経て、2009年から1年間、北京大学などに語学留学。2012年から約4年間、上海支局長として中国各地の現場を取材した。現在は東京本社国際報道部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

24
新聞記者が上海滞在中に取材した、中国政府が取材を嫌がったり、マイナーで記事になりにくい内容のルポ。中でもウイグル問題は、中国当局の取材妨害の生々しさから、やはり大きな棘として中国に突き刺さっていることが垣間見える。この他地方共産党幹部によるキリスト教への抑圧を見ると、この国も「忖度」により権力に取り入ろうとする構造が見える。この他貧困、同性愛と女性問題など、取り上げられるとしてもアンチ中国的なものが多い中、女性ジャーナリストらしい目線と問題意識で記されている。こうした断片を紹介する姿勢はありがたい。2017/11/03

in medio tutissimus ibis.

2
ボツ記事の寄せ集めだと思えば腹も立たないが、面白味や勉強になることもさほどない薄味な本。中国という近くて遠い異世界へいざなう視点とし読者へて自らを開放するわけでもなく、かといって脚で得た以上の広範な知識や公平な紹介者に徹するという気概もなく、とってつけたような中国当局の横暴さへの不平と被弾圧者への同情ばかりが上滑りしている。テーマについても、この本を手に取る程度に中国に関心を持つ人にとっては、「隠された」というほど不可知でも何でもないが、どういう読者層を想定して書いているのか。2018/04/15

mochizo

2
現在の中国でウイグル、キリスト教、同性愛者などの少数民族がいかに息苦しく生活しているかという事を底類にレポートしています。習金平の独裁化が進む中、益々少数民族は生活しずらくなるのでしょうか。そんなことを考えさせられる本でしたね。2018/02/05

akemitsu

1
2017年10月初版。現在の中国のウイグル地方、キリスト教、同性愛者達を取材した本。日本では報道されていない事件など追って現場に赴くも、取材規制が影響して、中身の多くがここまで行って引き返した、といったものになっていた。中国政府の規制の強さを知るには面白いかもしれないが、現場の事情は匂わすだけに終わってしまい、読み応えとしては薄かった。2019/10/27

よしださいめい

1
中国政府による、いわゆるマイノリティの弾圧、いいかえれば、中央政府にとって都合の悪いものを排除する動き、あるいは、それを明らかにしようとする外部(マスメディアなど)を妨害する、その徹底した動きが恐ろしかった。 筆者が本書で扱った中国国内の問題は重要だ。しかし、その歪みはあまりも大きい。2018/08/26

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