出版社内容情報
反骨を貫いた記者はいかに死に向き合ったか。亡くなるまでの3年余り密着した記録を軸に伝える、むのたけじの“遺言”。
《目次》
プロローグ
第一章 天職と出会う
「やるとなったら、とことんやれ」/旧制中学時代の作文/民衆の側に立つ
国家による苦痛をあびる子どもたち
第二章 一人の記者が見た戦争
徴兵検査での屈辱/戦火を交えている中国へ/黄河のほとりで
親友、信夫韓一郎との出会い/今村均司令官のこと/バタビア市長人事をめぐる特ダネ
第三章 現代史の生きる語り部
東條英機の入れ歯/近衛文麿の記者会見/陸軍大臣、宇垣一成との約束
異能の外交官、松岡洋右/斎藤隆夫の反軍演説/牙をむいた「ネズミの殿様」
「朝鮮民族、中国民族は他人じゃない」
第四章 八月一五日のこと
「朝日退社は間違いだった」/一人の記者が話した本心/新聞の使命とは何か
琉球新報の「沖縄戦新聞」
第五章 たいまつ新聞三〇年
「たいまつ」創刊の契機となった二・一ゼネスト/家族の協力/石坂洋次郎の署名記事
故郷の人たちの無反応/GHQによる検閲/『たいまつ十六年』の衝撃
第六章 還暦を過ぎ一〇〇歳への飛躍
中国政府からの招待/近隣諸国との付き合い方/語りかけの名手
「我々が動けば世の中が変わる」/気力に火をともす力
第七章 一〇一歳の初夢
人間にとっての最高の経験/笑いながら死ぬ練習/地方自治を体現した村
一〇〇歳の言葉を一三歳に/自分の命は自分で守る/相手を裏切らない
死ぬのもめでたいのがいい
第八章 死ぬ時、そこが生涯のてっぺん
孔子に戦いを挑んだ魯迅/「希望も絶望もともにホント」/戦争はなぜ始まったか
若者に戦争責任はあるか/ジャーナリズムと商業主義/戦場の第一線に立てば神経が狂う
憲法九条を守ってきた重み
第九章 笑って死にたい
憲法集会を終えて緊急入院/「俺は一回死んだ、そこから引き返してきた」
最後のビデオメッセージ/「葬式無用、坊主不要」
あとがき
関連年表
河邑 厚徳[カワムラ アツノリ]
著・文・その他
内容説明
敗戦を機に新聞社を退社、その後故郷を拠点に週刊新聞「たいまつ」を刊行するなど、独自の言論活動を続けたジャーナリスト、むのたけじ。「死ぬ時、そこが生涯のてっぺん」と言いながら、笑って死を迎える練習をしていた老記者は、死の間際に何を語ったか。激動の一世紀を駆け抜けた記者の最期に密着したドキュメント。
目次
第1章 天職と出会う
第2章 一人の記者が見た戦争
第3章 現代史の生きる語り部
第4章 八月一五日のこと
第5章 たいまつ新聞三〇年
第6章 還暦を過ぎ一〇〇歳への飛躍
第7章 一〇一歳の初夢
第8章 死ぬ時、そこが生涯のてっぺん
第9章 笑って死にたい
著者等紹介
河邑厚徳[カワムラアツノリ]
1948年生まれ。映画監督、大正大学特命教授。71年東京大学法学部卒業。NHKディレクター、プロデューサー、長編ドキュメンタリー映画作品などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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peko
桐葉