平凡社新書<br> 日銀を知れば経済がわかる (改訂新版)

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平凡社新書
日銀を知れば経済がわかる (改訂新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858440
  • NDC分類 338.41
  • Cコード C0233

出版社内容情報

デフレ脱却のための異次元緩和やマイナス金利政策など日銀の動向に注目が集まっている。誕生から最新の政策まで分かりやすく解説。

《目次》
はじめに──デフレからの脱却に悪戦苦闘
金利がマイナスになった!?/日銀の決定で市場が動く

第1章 そもそも金融とは何か
資金を融通する仕事/私たちは銀行に貸している/直接金融と間接金融/金融は経済の「潤滑油」/金融機関が破綻したら?/ペイオフ解禁へ/ペイオフには「保険」がある/なぜ全額を保護しない?

第2章 日本銀行は「銀行の銀行」だ
日銀の三つの役割/日銀は「銀行にとっての銀行」だ/銀行同士のお金のやりとりの場/銀行も日銀に貯金する/あらかじめ「準備」する預金/日銀は「最後の貸し手」/バブルの処理で日銀特融続発

第3章 日本銀行は「政府の銀行」だ
日銀は「政府にとっての銀行」/一般の銀行が日銀の代理店に/国のお金の出し入れ/国債の発行事務も日銀の担当

第4章 日本銀行は「発券銀行」だ
お札がその国を象徴する/日本銀行は紙幣を発行する/日銀から出たとたん「紙」が「お札」に/お札は世の中を回る

第5章 紙幣はいくらでも発行できる?
「国にお金がなければ刷ればいい」?/「デフレ脱却に政府紙幣」のアイデアも/日銀の国債買い取りにもリスクが/「お金」はこうして誕生した/やはり金や銀がいい/紙幣が生まれたわけ/そして中央銀行が生まれた

第6章 日銀はこうして誕生した
はじめは「国立銀行」が乱立した/貨幣制度も整備された/日本銀行が生まれたわけ/当初は銀本位制だった/日清戦争の勝利で金本位制を確立/世界恐慌の中で金本位制が終了

第7章 「公定歩合」はなくなった──金融政策の仕組み
日銀の目標は「物価の安定」/「金利調節」とは?/「公定歩合」ではなくなった/「呼べば戻る」コール市場/国債を売買する/「公定歩合」は「基準貸付利率」に/なぜ「補完貸付制度」ができた?/世界金融危機で日銀は金利を引き下げた/異例の「CP買い取り」に踏み切る/日銀は当座預金に金利をつけた

第8章 日銀の政策委員会とは
政策委員会はいわば会社の取締役会だ/審議委員は常勤だ/金融政策を決める会合が重要/政府の代表も二人参加/日銀の組織はどうなっているのか/中央銀行は独立性が大事/かつては政治に弱かった/「スリーピング・ボード」と呼ばれた/不祥事に揺れたことも/幹部の給与は引き下げへ/天下り先には事欠かず/日銀、新体制へ/新日銀法で独立性高まる/議論が活発になった/総裁承認めぐり混乱/「財金分離に反する」と民主党が反対

第9章 ゼロ金利政策で悪戦苦闘
厳しい批判を浴びる日銀の金利政策/「プラザ合意」で円高不況に/連続五回も金利を引き下げ/日銀、金利引き上げをためらう/バブル退治で不景気に/ついに金利をゼロまで引き下げた/ゼロ金利を解除した/ゼロ金利復活への模索/「日本版ロンバート型貸し出し」の新設/金利はゼロ以下に引き下げられない……と考えられたが/ゼロ金利から量的緩和へ/「市場の期待」対策に「時間軸効果」も/「インフレ目標」の主張高まる/預金残高目標、次々に上積み/効果がなかった?/ついに銀行保有株買い取りへ/量的緩和政策を解除/日本の低金利が世界のバブルを生んだ

第10章 「異次元」の緩和に踏み切った
安倍政権復活で白川総裁退任へ/リフレ派とは/「黒田バズーガ」が放たれた/「効果はテキ面」だったが/さらに大胆な金融緩和/日銀が買う国債が足りなくなる/遂にマイナス金利を導入/政府は「国債を発行すればするほど儲かる」/日銀の経営に悪影響も/日本経済の大株主が日銀に/「出口」はどうするのか

第11章 景気の動向を常に監視
「日銀短観」は常に大ニュース/日銀短観はアンケートだ/「業況判断」はこうして計算/「景気」判断は「気持ち」が大切/発表前の「短観」の情報管理は厳格/「金融経済月報」も注目される/政策委員の判断示す「展望リポート」/「現場の息づかい」を調べる/地域の声をまとめる/矢印で景気動向を示す工夫も/日銀も銀行をチェックする/金融庁の検査と日銀考査の違い/金融機関には「三つのリスク」がある/緊張感と、天下りと

第12章 FRBは「アメリカの日銀」
金融危機対策でゼロ金利に/分散型の連邦準備銀行へ/連邦準備銀行をいくつ設置するか/一晩で救援を求めに行ける距離に/全体を統括するFRB/連邦準備銀行、米国債購入へ/大恐慌で組織強化/マエストロと呼ばれたグリーンスパンだが/「ヘリコプター・ベン」/ケチャップならぬ長期国債を買うバーナンキ/初の女性イエレン議長の就任

第13章 金融グローバル化時代の日本銀行
金融恐慌のさなか、「歴史的な会合」に/ドルを基軸通貨として再確認/「ブレトンウッズ体制」/国際通貨「バンコール」の見直しへ/外国為替相場への介入も業務/世界の金融不安対策も担う日銀/ヘッジ・ファンドのもくろみを阻止/アジアの債券市場の育成にも/やがて「アジア共通通貨」へ

おわりに──日銀は「奴雁」たりうるか
主要参考文献



池上 彰[イケガミ アキラ]
著・文・その他

内容説明

リーマン・ショックで世界の金融界が大混乱した二〇〇八年秋。その後、日本ではこの七、八年の間に、安倍政権への交代に加え、黒田東彦が日銀総裁に就任。デフレ脱却のための「異次元緩和」や「マイナス金利」導入など、強力な金融緩和策を推し進める日銀の動向に注目が集まっている。そこで、データを最新のものに更新し、この間の日銀の動きを加筆。改めて、日本銀行の仕事を知ることで、金融・経済の仕組みを見る目を養おう。

目次

そもそも金融とは何か
日本銀行は「銀行の銀行」だ
日本銀行は「政府の銀行」だ
日本銀行は「発券銀行」だ
紙幣はいくらでも発行できる?
日銀はこうして誕生した
「公定歩合」はなくなった―金融政策の仕組み
日銀の政策委員会とは
ゼロ金利政策で悪戦苦闘
「異次元」の緩和に踏み切った
景気の動向を常に監視
FRBは「アメリカの日銀」
金融グローバル化時代の日本銀行

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、73年、NHK入局。1994年から11年間は、「週刊こどもニュース」のお父さん役としてニュースを解説。2005年に独立し、報道・情報番組のキャスターをはじめ、さまざまなメディアで活躍。16年より名城大学教授、東京工業大学特命教授。現在7つの大学で教壇に立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

73
歴代日銀総裁の中で一番職員に尊敬されているのは、第2次オイルショック後就任した前川春雄だという。彼は、日銀の存在姿勢を福沢諭吉の言葉より独雁と称した。独雁とは、周りの雁が餌を啄んでいても必ず一羽は首を上げて周囲を見渡していることをいい、毅然たる日銀の姿勢を示したそうである。では、現代の日銀はどうか?という本である。個人的には、潜り込んだ経済学部の金融論やら財政学講義を思い出した。コール市場や公定歩合と日銀の絡みが分からぬ方がさらっと平易に言葉の整理をするには良いとは思う本。僕もそうした本となった。2017/07/31

コチ吉

10
多数ある池上彰の著作を読むのは初めて。連日テレビで解説番組に出演しているので、広く(浅い?)分かりやすい内容なのだろうと思っていたが、その通りであった。もちろん知らなかった事柄も多い。よくある「これは実は誰も言わないことだが」というような、いわゆるトンデモ本とは対極にあるお行儀の良い解説本だ。でも、例えば国債を日銀が買い漁ることで事実上国の借金が有名無実化するということを言う人がいるが、池上さんはどう考えますか?2023/01/18

肉尊

10
改訂版と聞いて購入した一冊。量的緩和政策を貯水タンクの水圧で例えたところは流石でした。肝心のマイナス金利については概要の説明はちょろっとあったものの、もう少しインパクトのある説明が欲しかった気がします。国債を101万円で買って100万円返しているような倒産覚悟の日銀の今後が思いやられますね。カンフル剤の副作用が日本の金融政策に暗雲をもたらしている気がします。2017/08/07

dou

8
毎年34兆円発行されてる国債を、毎年80兆円買う日銀。異例の時代だからこそ、気になって読んでみた。中でも、日銀による金利操作の変化が面白い。1994年から、日銀が金融機関に対して、公定歩合を上げ下げして金利を操作していた時代は終わり、金利を市場原理に任せることになった。だから現在では、国債の売りオペ買いオペによって金利を操作しているのだそう。分かりやすく、良い本。2019/09/02

森田裕之

8
自分にとって新聞やニュースを見ていて分かりにくいものの一つが金融政策だったので読んだが、いつもながらの池上さんらしい分かりやすい解説だった。金融とは何かに始まり、紙幣の発行の仕組み、日銀の成り立ちと今までの歩み、そして金融グローバル化時代における日銀の役割といったことがバランス良く解説され、またそれだけでなくアメリカの中央銀行であるFRBの成り立ちと仕組みについても言及されている点が良かった。これから新聞やニュースを見て疑問を持った時に本書に立ち戻って理解を深めたいと思う。2017/06/11

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