平凡社新書<br> クー・クラックス・クラン―白人至上主義結社KKKの正体

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平凡社新書
クー・クラックス・クラン―白人至上主義結社KKKの正体

  • 浜本 隆三【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 平凡社(2016/10発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858273
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0222

出版社内容情報

白人至上主義を唱え、アメリカ南北戦争後に誕生した秘密結社クー・クラックス・クラン。その盛衰の背景とメカニズムを考察する。

《目次》
はじめに
第一章 ポピュリズム政治の源流──トランプ現象とクー・クラックス・クラン
白人至上主義という共通項/トランプ現象の不思議/ポピュリズムと反知性主義
トランプとクランの関係は/「本来のアメリカ」を取り戻す/トランプ人気の消散

第二章 秘密結社大国アメリカ
秘密結社とは/フリーメイソンとアメリカ/相互扶助のために
アメリカ史におけるフロンティア/秘密結社が拡大した時代背景

第三章 クー・クラックス・クランの誕生
結成にまつわる噂/加入儀礼をめぐる噂/イタズラ集団クラン/修正されたクラン像
第一期の実像は闇に包まれたまま/クラン結成の素地/ゲリラ集団への変貌
黒人襲撃の意図/クランの名前の由来/「見えざる帝国」の怪物たち/加入儀礼の実態
暗号とサイン/結成時のメンバーたち/謎の女性クラン/第一期クランは緋色が基調
怪しいクランズメン/緋色のクランズメン/奇妙な風貌の謎/示威活動で町が無法状態に

第四章 近代化への抵抗のなかで──黒人差別社会の成立
アメリカの黒人と奴隷制の成立/南北戦争と黒人奴隷解放/南部の再建とクラン
クランの襲撃とリンチ/強盗、鞭打ち、リンチの証言/「クラン対策法」
黒人差別社会の成立

第五章 転換期の排外主義とアメリカニズム
世紀転換期のアメリカ/同化論と排外論/移民制限の経緯/狂乱の二〇年代
第二期クランの結成/アメリカニズムと排外主義/クラン急拡大の「金脈」と人脈
マスク裏の素顔/政界進出と女性クラン

第六章 白装束集団の正体──第二期クランの実像と虚像
リンチ集団か慈善団体か/各地で開かれた娯楽行事/色鮮やかなクランの装束
クランの記章と旗の解読/第二期クランの衰退/架空の巨大結社
第七章 公民権運動から現代まで──第三期クランの波とその後
テロリスト集団として/一九七〇年代以後のクラン/現代のクラン
冷戦後の世界とナショナリズム/日本のヘイト・スピーチ問題
ヨーロッパの移民・難民問題と排外主義/メキシコ系移民とアメリカ
グローバル化と排外主義

あとがき

主要参考文献
図版出典一覧


浜本 隆三[ハマモト リュウゾウ]
著・文・その他

内容説明

一九世紀半ば、南北戦争直後にアメリカ南部で組織された、白人至上主義結社クー・クラックス・クラン。一九二〇年代、会員数は数百万人に達したといわれ、現在でも、全米で五〇〇〇人が「クラン」と名のつく組織に所属しているといわれる。なぜ、クランの火種は燻りつづけるのか。世界的に排外主義の潮流が強まるなか、KKK盛衰の背景とメカニズムを考察する。

目次

第1章 ポピュリズム政治の源流―トランプ現象とクー・クラックス・クラン
第2章 秘密結社大国アメリカ
第3章 クー・クラックス・クランの誕生
第4章 近代化への抵抗のなかで―黒人差別社会の成立
第5章 転換期の排外主義とアメリカニズム
第6章 白装束集団の正体―第二期クランの実像と虚像
第7章 公民権運動から現代まで―第三期クランの波とその後

著者等紹介

浜本隆三[ハマモトリュウゾウ]
1979年京都府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学大学院アメリカ研究科(現グローバル・スタディーズ研究科)博士後期課程単位取得退学。福井県立大学学術教養センター専任講師。専門はアメリカの文学と文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

79
クー・クラックス・クランという結社の特質その盛衰の歴史、社会への影響力が記されている。トランプ大統領が誕生し移民・人種問題もスポットを浴びている中この組織のことが気になったので読んだ。一章のポピュリズム政治の源流をはじめ誕生の経緯を興味かった。1865年頃にこの組織ができたようだ。はじめはイタズラ集団ということも書かれていたがその説も今では決定的なものではないということ。この結社で有名な白い目出し頭巾と白装束これも初期からは変化しているということなど。今後再読してみたい。 図書館本。2017/01/21

harass

65
独特の正装のアイコンを持つ秘密結社とそれを生み出した米国と彼ら歴史を内外の資料から浮き彫りにする。南北戦争で敗北した元南部兵士の六人が立ち上げた結社は激動する社会変化に対応できない苛立ちから生まれた。行政力の貧弱さと独立心の強い市民は政治結社をつくるのは米国では歴史的に珍しい話ではなくて、ちょうどピンチョン『競売ナンバー49の叫び』を読んでいていろいろ納得。部内組織用語などが解説されていて、自分たちの国を「みえざる帝国」と呼ぶ。黒人への襲撃事件の実際や政府の取締と消滅、その復活と盛衰、そして現在。良書。2017/04/17

HANA

62
KKKの歴史を辿った一冊。KKKは白装束で黒人をリンチするイメージしか無かったが、それは末期の姿であると同時に白人優越主義だけではないもっと根深い問題がある事を教えられる。ここでは団体の活動期を第一期の南北戦争後の南部における自己回復運動、第二期の1920年代の「古き良きアメリカニズム」の復興、第三期の現在知られているような姿の三つに分けて解説している。一般に良く知られているのは第三期だが、記述の中心となっているのは一期と二期。KKKにしても他の結社にしても、社会運動の一面と言う印象が一番強く残った。2017/07/30

1959のコールマン

61
☆3.5。「本邦初となるクランの歴史的変遷を論じたもの」ということだが、全体的な印象は「え?これだけ?」というもの。なにせ資料が少ないし(特に初期、第二期クラン)、その数少ない資料もあまり信用のおけるものでないものが多いらしく、それだけに著者には同情せざるを得ないが、それならば題名を「クランとその周辺―差別のアメリカ史」とすべきであろう。まあ、初期、第二期のクランの意外な面を知る事が出来たのは収穫だが、第三期の過激なクランがちょこっとしか記載されていないのはどういう事なんだろうか?2020/12/09

おかむら

42
秘密結社KKKの歴史を南北戦争から現代までコンパクトにまとめてくれてます。思ってたイメージと違うぞ! 面白いぞ! クランのメンバーの心情が古き良きアメリカ(WASPの)を取り戻したいってところが、日本の超保守の方々の戦前回帰の風潮と重なるところが興味深い。それとアメリカの黒人差別の歴史改めて読むとひどいな。日本にぼやっーと住んでると人種問題あんまりピンとこないけど、ぼんやりしてちゃいかんなと思った次第。2017/01/06

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