平凡社新書<br> 日記で読む日本文化史

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平凡社新書
日記で読む日本文化史

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858259
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

なぜ日本人は日記好きなのか。古代天皇の行動を記録した実録にまで遡り、どのように日記文化が広がっていったか。その変遷をたどる。

《目次》
序章 日記の文化史へ …………7
日記の危険な魅力/『政治家の文章』/『アンネの日記』をめぐって/戦後の日記ブーム/文化史への回路/日本人は日記好き?/社会の記録と内面の反省/アミエル『内面の日記』/ドナルド・キーン『百代の過客』/「日記」の歴史地図/大雑把な見渡し
第一章 公権力は、なぜ、日記を必要としたか…………41
古代王権の日録/「日記」の語源/皇帝の日録/天皇の御記/公卿の日記/有職故実書の編纂/『御堂関白記』/女房日記と史書/官記の途絶/公卿日記のなかの夢/『明月記』のことなど/争乱期の史書/徳川幕府による制度整備/近現代の天皇実録
第二章 古代──私的「日記」の多様な展開…………79
日録と回想記の多様性/遣唐使の日記/僧侶の夢記/仮名日記の実際/『紫式部日記』/光源氏の「絵日記」/『土佐日記』/『かげろふ日記』『更級日記』/『和泉式部日記』/その後の女手「日記」/「日記文学」は虚構のジャンル
第三章 中世紀行文の成立と展開…………117
紀行文の成立/『方丈記』のこと/『海道記』『東関紀行』/室町時代の旅日記/宗祇『筑紫道記』/芭蕉の旅と俳諧
第四章 近世──旅日記と暮らしの日記…………137
近世へ/井上通女『帰家日記』/荻生徂徠『風流使者記』/遊女の旅日記/紀行文の雑記化/長崎紀行──梅園、江漢、松陰/御畳奉行の日記/大田南畝『細推物理』/曲亭馬琴の日録/幕末の女国学者/「随筆」の用法/江戸時代の古典分類
第五章 近代の日記…………171
日記に近代化の諸相を読む/『米欧回覧実記』/『小梅日記』/植木枝盛日記/日記帖の発売/明治後期、各階層の日記/知識層/庶民層/ふたりの女性/募集一日記事/『ホトトギス』募集日記が語ること/自然の日記──独歩、蘆花、藤村/日記体小説のこと
第六章 日記の現代へ …………221
修養の季節/独歩『欺かざるの記』/日記の発表/正岡子規と清沢満之/啄木『渋民日記』と管野須賀子の獄中日記/阿部次郎『三太郎の日記』/生活芸術としての日記/本間久雄『日記文の書き方』/絵日記を支えた理念/「日記文学」の発明/「私小説伝統」の発明/「記録文学」のこと/夭逝者の日記/情報化と日記
あとがき…………281
参考文献…………284


鈴木 貞美[スズキ サダミ]
著・文・その他

内容説明

日本人は日記をつけるのが好きだといわれる。日本文学研究の第一人者ドナルド・キーンは、大戦期、戦場に大量に遺棄された日記を翻訳した際、日記が日本人の心に深く根づいていることを感じたという。では、なぜ日記をつける文化が日本人に広がっていったのか。本書では、「日記文化」の淵源を古代の宮廷文化に探りつつ、時代時代で日記がどのように展開していったか、その書き方や概念の変遷をたどっていく。

目次

序章 日記の文化史へ
第1章 公権力は、なぜ、日記を必要としたか
第2章 古代―私的「日記」の多様な展開
第3章 中世紀行文の成立と展開
第4章 近世―旅日記と暮らしの日記
第5章 近代の日記
第6章 日記の現代へ

著者等紹介

鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年山口県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。国際日本文化研究センターおよび総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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佐島楓

53
勉強の参考に読んだ。面白いとか面白くないとかいうことではない、必要だから読書したという感じ。もう少し深く得た知識を自分のものにしたい、という欲はわいた。2016/10/10

tamami

49
平安時代の『紫式部日記』や『土佐日記』など、古典文学と言われるものから、近現代の『三太郎の日記』や文人、政治家の「日乗」や「日記」まで、内容や形式、名称に至るまで、実に多くの「日記」が書かれたことにまず驚く。そして名前もろくに知らない多くの「日記」を発掘、紹介している著者の探求の広さと深さに先ず敬意を表したい。「日記」の範囲をどこまで取るか難しいところではあるが、著者はかなり広くそれを捉え、膨大な「日記」を読み込み、文化史の名の下に、書き手や目的・内容・記述の仕方の変遷を辿り、時代による大きな流れを示して2022/06/09

こぽぞう☆

19
古代から現代の日記を網羅。興味のない分野も多く、飛ばし読みになってしまった。2016/11/18

浅香山三郎

11
内容は書名の通り、日記を記すといふ文化を通史的に追ふといふもの。新書でやつてしまふには大きなテーマで、各章での掘り下げが十分に果たせないのは残念だが、最後の2章はそれだけで1冊書けるネタで面白い。『ホトトギス』に掲載された近代の多様な日記、或いは『三太郎の日記』にみられる意識のあり方、それから「日記文学」といふカテゴリーの発明といつた、日記を巡る言説の話。 著者は平凡社新書での著作が多いやうなので、本書以外の本も読んでみたい。2017/06/25

keint

9
古代から戦前までの日記を実例を挙げながらその内容の変化を探っている。単に文学史だけではなく思想史やその時代の風潮を踏まえつつ日記を読み解いているところが面白かった。2020/04/10

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