出版社内容情報
新資料から、現代にも通ずる日本独自の豊かな死生観を探求した、江戸後期を代表する思想家としての新たな篤胤像を描き出す意欲作。
目次》
はじめに
第一章 平田国学の胎動
1 江戸にでるまで
2 江戸での出会い
3 鬼神の実在
4 鬼神はどんなふうにあるか
5 人は鬼神とどう対すればよいのか
6 初期の学友とその反応
第二章 西洋の接近と『霊能真柱』
1 時代と衝動
2 世界のはじまりと、「柱」
3 西欧文化への好奇心
4 死後の世界
第三章 地域の奇談と平田門人
1 伝承と奇談へのアプローチ
2 銚子での講義
3 天の磐笛
4 門人と奇談情報
5 宮負定雄
第四章 世界像と祈り
1 祈りの向かう先
2 なぜ、祈るのか
3 オヤである先祖と神々
4 天皇の役割
5 神々を祭り、祈る庶民
6 先祖祭り
第五章 生の肯定、死生の捉え直し
1 本居宣長『古事記伝』に対する篤胤の『古史伝』
2 「生」の根源的肯定への欲求
3 神々と庶民の生活
4 難関突破の祭りと笑い
5 アメノウズメと女性の徳
第六章 近世後期の知識人たち
1 篤胤と知識人社会
2 天狗小僧との出会い
3 寅吉に集う人々
4 批判と共感の中で
第七章 平田国学における倫理
1 平田門人のヒューマニズム
2 心と倫理
3 善悪に対する賞罰と、悪の存在意義
4 現世秩序を超える善
第八章 広がりゆく書物と篤胤の最期
1 広がる思想
2 権力者からの圧迫と篤胤の思い
3 秋田での生活
あとがき
平田篤胤 略年譜
吉田 麻子[ヨシダ アサコ]
著・文・その他
内容説明
現代にも通ずる日本独自の豊かな死生観を探究した、江戸後期を代表する思想家の生涯と思想。かつて国粋主義の元祖とされ、国学において宣長学の俗化と捉えられてきた篤胤の知られざる全貌がいま、明らかになる。
目次
第1章 平田国学の胎動
第2章 西洋の接近と『霊能真柱』
第3章 地城の奇談と平田門人
第4章 世界像と祈り
第5章 生の肯定、死生の捉え直し
第6章 近世後期の知識人たち
第7章 平田国学における倫理
第8章 広がりゆく書物と篤胤の最期
著者等紹介
吉田麻子[ヨシダアサコ]
1972年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。1998年より、それまで未公開だった先祖伝来の気吹舎資料の調査を平田篤胤神道宗家当主より許され、2001年に、当時、国立歴史民俗博物館館長であった宮地正人と出会い、その指導を仰ぎながら共に調査を始める。現在、学習院女子大学・相模女子大学・東海大学などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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