出版社内容情報
宮崎アニメの破局のイメージを超え、地球規模の力や現象を感得する特異な感性の働きに、3・11後の今を捉え返すカギを探りあてる。
まえがき 3m以内の地球へ
第1章 『未来少年コナン』──「コナンの足」あるいは「星を作る鍛冶屋」
原発ぬきの電気で映画をつくりたい/「電気」とは何か──それは「コナンの足」だ!コナンの「手足」へ/「星の感覚」へ/「手の受難」「星の受難」
『未来少年コナン』の平和と破局/「電気」と太陽エネルギー
第2章 『風の谷のナウシカ』──巨神兵の系譜と「鍛冶王の姫」
ナウシカの「手足」としての「メーヴェ」/巨神兵の不思議さ
ゴジラと巨神兵の共通点/起源としての火を噴く「ドラゴン」
巨神兵の系譜:ドラゴン─ゴジラ─巨神兵─エヴァンゲリオン
王蟲の造型、王蟲の触手/「鍛冶屋の娘」あるいは「鍛冶王の姫」としてのナウシカ
第3章
内容説明
宮崎駿はいつも「地球」のことを考えていた!宮崎アニメに貫かれている「石」や「風」や「星」へのこだわりに注目し、2011.3.11を経た私たちが今受け取るべき“未来へのメッセージ”を提示する。
目次
第1章 『未来少年コナン』―「コナンの足」あるいは「星を作る鍛冶屋」
第2章 『風の谷のナウシカ』―巨神兵の系譜と「鍛冶王の姫」
第3章 『天空のラピュタ』―「飛行石」とは何か
第4章 『となりのトトロ』―「傘」のテーマ
第5章 『魔女の宅急便』―ウルスラの絵を中心に
第6章 『もののけ姫』―ディダラボッチとは何者か
第7章 『千と千尋の神隠し』―川の物語に隠されたもの
第8章 『ハウルの動く城』―城と電子メディアの構造
第9章 『崖の上のポニョ』―もう一つの「エビス」の物語
第10章 『風立ちぬ』―「美しい夢」について
終章 「風」とは何だったのか―『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』へ
著者等紹介
村瀬学[ムラセマナブ]
1949年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。同志社女子大学特任教授(児童文化論)。2010年に第34回日本児童文学学会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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