出版社内容情報
飛鳥の古拙美から平城京における古典の完成、平安の和様、中世の古典回帰、近世の円空仏まで、仏像の歴史を概説。別冊太陽版に補筆。
開講の辞
第一講 仏像の黎明──飛鳥時代
仏像の渡来と飛鳥時代の開幕
法隆寺の造像と飛鳥時代前期の金銅仏
飛鳥時代前期の木彫
飛鳥時代後期という時代
飛鳥時代後期の金銅仏と木彫
さまざまな新技法
第二講
内容説明
仏像がこの国にはじめて入ってきたのは、飛鳥時代、六世紀半ばのこと。以来、千五百年近く、仏像は造られ、祀られ、拝まれ、みつめられ続け、繊細で多様な、他国に類のない美の歴史をつくりあげてきた。飛鳥の古拙の美から、あおによし平城京の古典美へ、平安新仏教と包み合う転形と和様の完成、中世の古典回帰と写実、そして円空仏まで、この国の仏像の多様で繊細な美の歴史を概観する。
目次
第1講 仏像の黎明―飛鳥時代(仏像の渡来と飛鳥時代の開幕;法隆寺の造像と飛鳥時代前期の金銅仏 ほか)
第2講 古典の完成―奈良時代(平城京の寺と仏像;法隆寺の塑像 ほか)
第3講 転形と模索―平安時代1(遷都と仏教の革新;転形の時代 ほか)
第4講 和様と耽美―平安時代2(平安時代後期の盛期と定朝;平等院鳳凰堂 ほか)
第5講 再生と変奏―鎌倉時代1(鎌倉時代の開始;運慶の御家人造像 ほか)
第6講 伝統の命脈―鎌倉時代2・南北朝時代以後(鎌倉時代後期;南北朝時代;室町時代;桃山時代;江戸時代)
著者等紹介
山本勉[ヤマモトツトム]
1953年横浜市生まれ。東京芸術大学大学院博士後期課程、東京国立博物館をへて、現在、清泉女子大学文学部教授。日本彫刻史専攻。東京国立博物館名誉館員。文化審議会文化財分科会第一専門調査会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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