平凡社新書<br> 『日本残酷物語』を読む

個数:

平凡社新書
『日本残酷物語』を読む

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月05日 20時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857740
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0239

出版社内容情報

宮本常一と谷川健一が中心となって編んだ『日本残酷物語』。「残酷」という切り口で、彼らが描出を試みたのはどんな「日本」なのか。

はじめに

第一章 宮本常一と谷川健一
1、「残酷」とはなにか
さまざまな「残酷」/「美」と「残酷」/民話と民衆/『民話』という雑誌
2、新しい民衆史を求めて
四人の監修者/谷川健一と民俗学/谷川からみた柳田と宮本/「民俗学」の企画
渋沢敬三邸で/「民俗学」にたいする疑問
3、庶民の風土記を──『風土記日本』
『風土記日本』の構想/庶民による庶民の歴史/唯物史観への疑義
4、「残酷」という話題──『日本残酷物語』
『風土記日本』から『日本残酷物語』へ/リラダンの『残酷物語』
下中彌三郎/署名か無署名か/編集者たち/残酷ブームの到来

第二章

内容説明

高度成長の坂道を登りつつあった昭和三十年代半ば、宮本常一、谷川健一らが中心となって平凡社から刊行された『日本残酷物語』。名もなき民衆の営みを「物語」として記録した、この叢書はその後の民衆史、生活史のみならず、記録文学などにも大きな影響を与えた。新たな民衆像を求めて描きだそうとしたのは、いかなる「日本」だったか。「最低辺に埋もれた」人びとの記録。

目次

第1章 宮本常一と谷川健一(「残酷」とはなにか;新しい民衆史を求めて;庶民の風土記―『風土記日本』;「残酷」という話題―『日本残酷物語』)
第2章 「民衆」はいかに描かれてきたか(下層社会報告とプロレタリア文学;民衆と民俗学;一九六〇年前後―高度経済成長へ)
第3章 最暗黒の「近代」―飢餓・棄民・災害(弱きものをめぐって―『貧しき人々のむれ』;開拓と忘却の歴史―『忘れられた土地』;さまざまな迫害―『鎖国の悲劇』;開化と停滞―『保障なき社会』;女工・貧民・廃兵―『近代の暗黒』)
第4章 矛盾と分裂の「現代」―公害・搾取・災害(疎外された人々―『引き裂かれた時代』;小さな残酷―『不幸な若者たち』)
第5章 民衆の手触りを求めて―民衆史、生活史その後(編集者宮本常一;その後の谷川健一 ほか)

著者等紹介

畑中章宏[ハタナカアキヒロ]
1962年大阪生まれ。作家、編集者。日本大学芸術学部、多摩美術大学美術学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

63
校正一校。日本残酷物語のダイジェスト版。この本をきっかけに本物を読みたくなる。日本の長い歴史の中で人が抱えてきたもの。富んだ人ではなく貧しい中にこそ日本の将来を左右するようなものがあるような気がする。部落差別。子供の頃、田舎で祖父から聞いたことがある。生まれが人の人生を左右してしまう。いろんな残酷さを含んだ日本の歩み。現代でも過去と同じ轍を踏みながら日本は進んでいる気がする。残酷物語の著者たちの想いを汲み取って歩まねばならないのに…。日本残酷物語…読まなくちゃ。2016/01/28

HANA

53
『日本残酷物語』を読む。という表題であるが、中身を精読するというより主にダイジェスト版。大元の本に関しては何となくイデオロギーの問題を孕んでいるような気がして今まで読んでいなかったのであるが、これで読む限りそう単純な所に落ち着くものではないと知り自分の不明を恥じる次第。年表の上では神武景気だ岩戸景気だと知っていても、斯様な別な一面がある事を改めて教えられた。声なき者の声を聴くという点で民俗学的であり、また明らかに日本を描き出したものなのだなあ。成立や編著者のその後も、宮本常一の読者としてはまた興味深い。2016/10/29

きいち

29
宮本常一&谷川健一コンビが送り出した昭和30年代のベストセラーシリーズ『風土記日本』と『日本残酷物語』。宮本はこの監修&執筆によって世に出、谷川はこの本の編集経験を経て自らも野の民俗学者への道を歩むことになる。ちょうど『風土記日本』を読み終わり、さあ『日本残酷物語』だ!というところだったので超ナイスタイミング、きっと、今読まなければいけないということなのだろうな、と確信する。◇このシリーズの特色は無署名であること。だからガンガンに書き換える。どのあたりは誰が書いてる、など編集の経緯がわかってとても面白い。2015/05/31

kokada_jnet

15
『日本残酷物語』という、全巻は読みきっていないのにも関わらず、自分の読書人生で一番好きなシリーズについて、明快に説明してくれていて。これは著者が俺のために書いてくださったのかと、つい、思ってしまった。とにかくありがたい。「現代編」で、八丈小島の教師時代が描かれ、後に河合塾の現代文講師になった大川邦夫氏にも、言及してほしかったが2015/12/01

こぽぞう☆

11
『日本残酷物語』を読まなければと思った。読まないとわからないのだ。また、本文中に「今でも」「現在」などと書かれているのが、『日本残酷物語』が書かれた昭和30年代のことなのか、平成の今日のことなのかわからない部分が多々。全体が駆け足すぎるのと、時制の問題がこの本を読みにくくしていると思う。2016/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9693047
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。