出版社内容情報
ヘイトスピーチが他者への無理解と排除を呼号する現在、差別を考えることを通じて、より豊かな他者理解の地平を開いて行く試み。
内容説明
在日朝鮮人や韓国人の存在を否定するヘイトスピーチ。これらの言動を差別とする判決が最高裁で確定したが、それは私たちと無関係の出来事なのだろうか?「してはいけない」という次元に閉じ込めるのではなく、自分も思わず知らずに絡めとられていることに気がつくと、差別を、他人事としてではなく、より深く考えることができる。日常の出来事やテレビドラマ・映画などから、“差別と向き合うことの魅力”を提案する。
目次
第1章 差別に向き合う「気」が、日常の「孔」から漏れていく
第2章 差別‐被差別という二分法と差別する可能性
第3章 「男たちのジェンダー」を考える
第4章 他者を理解できる身体づくりへ
第5章 当事者「研究」の可能性
第6章 もう一人の「他者」として障害者を描く
第7章 しなやかでタフな日常文化の創造へ
著者等紹介
好井裕明[ヨシイヒロアキ]
1956年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。日本大学文理学部社会学科教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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