出版社内容情報
民主化という課題が相変わらず放置されつづけ、人民不満がいつ爆発してもおかしくない状況にある中国。中国共産党はこれまでも民主化を口にしながら、人民大衆を政治から排除した国家建設を押し進めてきた。こうした一党独裁、エリート主義の根底には伝統的な支配形態として、人民大衆を愚民と決めつけ、彼らに政治的権利を与えない「愚民思想」がある。辛亥革命以降、一〇〇年にわたる中国政治の内実を「愚民主義」の視点で検証する。
序 中国における愚民主義
「愚民主義」というエリート中心の政策/「党皇帝」「帝王の思想」
現代中国が抱える危険な爆弾
第一章 民主主義を棄てた孫文
アジアで最初の共和国誕生/武昌起義の混乱/アメリカ連邦型憲法/立憲政治のスタート
孫文の段階的民主化構想/宋教仁暗殺で変わった流れ/袁世凱と孫文は同罪
敗北の後の沈痛な闇/武力闘争に明け暮れる孫文/混迷の一九二〇年代
「新文化運動」の発動/中国の伝統思想にたいする武器/中国共産党の創設
第二章
内容説明
民主化の課題が相変わらず放置されつづける中国。中国共産党はこれまでも民主化を口にしながら、人民を政治から排除した国家建設を推し進めてきた。その根底には伝統的な支配形態として、人民大衆を愚民と決めつけ、彼らに政治的権利を与えない「愚民思想」がある。
目次
序 中国における愚民主義
第1章 民主主義を棄てた孫文
第2章 孫文の憲政論
第3章 国共内戦と「中華民国憲法」
第4章 毛沢東の急進的改造―「反右派闘争」から「文化大革命」
第5章 絶えない民主化への叫び―「改革・開放」政策から「天安門事件」「零八憲章」
著者等紹介
横山宏章[ヨコヤマヒロアキ]
1944年山口県生まれ。北九州市立大学大学院社会システム研究科教授。中国政治、外交史専攻。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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