平凡社新書
モバイルミュージアム 行動する博物館―21世紀の文化経済論

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856637
  • NDC分類 069
  • Cコード C0200

出版社内容情報

財政難にあえぐ博物館。所蔵品の流動化や企業・学校・海外との互恵的連携、事業の多角化により、経済的に自立しながら、本来の役割を果たすための新たな方策を実例とともに提示。

内容説明

来館者の減少、保管維持費の増大、人件費不足―苦境に立つ博物館に未来はあるのか。所蔵品の流動化、企業・学校とのコラボ、海外との連携など、東京大学総合研究博物館が五年以上にわたって取り組んできた新たな事業モデル「モバイルミュージアム」の成果を紹介しつつ、二十一世紀の博物館のあるべき姿を問う。「モノの保管庫」から「文化創造の母胎」へ全国六〇〇〇のミュージアムへの提言。

目次

第1章 ミュージアムの現在
第2章 「モバイルミュージアム」とは
第3章 ミュージアムの経済学
第4章 進化・成長する展覧会
第5章 「モバイルミュージアム」の展示コンテンツ
第6章 「モバイルミュージアム」の実例

著者等紹介

西野嘉章[ニシノヨシアキ]
1952年生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、東京大学総合研究博物館館長・教授。ミュージアム・テクノロジー(MT)とインターメデイアテク(IMT)の両研究部門を立ち上げ、「アート・アンド・サイエンス」をテーマに、モバイルミュージアム・プロジェクト、複合教育プログラム、東アジア学術標本ネットワーク、郵政インターメディアテク開設事業等を推進中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

7
博物館に収集されている品はどれも国民の財産である.博物館で特別展をひらくと,非常に大きなコストが掛かる.そして,そこで集められたものは一定期間がすぎればばらばらになる.そうではなくて,展示物をそのまま他の博物館に移動させて,そこで同じ題材で展示を行えば,効率的に展示が可能となり,寄付を出す側としてもコストパフォーマンスの高い投資になり得る.2013/02/28

miloumogu

2
野球にたとえれば"長距離ヒッターの助っ人外国人を連れてきてホームランで得点を稼ぐ"のが従来のミュージアムだとすれば、「モバイルミュージアム」は"とにかく塁に出る回数を増やせる選手を大勢育てシーズン中も選手をトレードして入れ替える"ようなもの。"打率は低くてもホームランは打てる展覧会が年1,2本ある"より"年間コンスタントにヒットが打てる"ほうが社会教育の向上にとって望ましいと具体的に証明するのも、実践してデータを積まない限りは不可能ではないだろうか。しかし、著者はすでに実践に踏み切っている。ここが凄い。 2013/04/12

ミノル

0
一度読んだだけで、全てが理解出来た訳ではない。しかし、これからなにか拾い物を見つける度に理解することが増えていくのだろう。2017/05/23

masa

0
32冊目読了!2016/08/07

Robbie

0
大分前ですが「鳥のビオソフィア」話題になってましたよね。新聞社が主催する展覧会は動員数こそすごいがあとに残るものがない…確かにそうかも。ただ、一般の人が大学の研究標本にどれだけ関心をもてるかは微妙。この先生が企画したという展覧会のタイトルも小難しすぎてだめでしょう。ハコモノがない海外や学校などに、この「モバイルミュージアム」はありだなと思う。企業はどうなんでしょうね。やっぱり何らかのメリットがないと動いてくれないような気がする。2014/11/17

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