内容説明
悩みや葛藤には、隠された何重もの意味や目的がある。それは生の方向性を考え直すたいせつな契機になるもので、悩みを解消するには、その目的を明らかにし、実現を図ることが重要である。本書では、ユング派最強のツールと呼ばれる意識‐無意識間コミュニケーション技法「アクティヴ・イマジネーション」を簡便化した「モバイル・イマジネーション(モバイマ)」の手順と解釈法を紹介。
目次
第1章 悩みや葛藤の正体
第2章 モバイル・イマジネーション
第3章 ショート・リリーフの妙
第4章 ユングの深層心理学とイマジネーション
第5章 動きの階梯
第6章 変容の定着に向けて
第7章 罪と穢れ
著者等紹介
老松克博[オイマツカツヒロ]
1959年鳥取県生まれ。84年鳥取大学医学部卒業。92~95年チューリッヒ・ユング研究所留学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。ユング派分析家。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
24
ぼくは理窟っぽいので、この本のまどろっこしい文章が馴染むが。 前書きの「悩みや葛藤を、どうにかして素早く、しかも手軽に解消したい。誰しもそう考える。とにもかくにもこのニーズに応えるのが、本書の第一の目的」(p.8)が達成されるか。つまり、悩んでいるひとが、悩んでいる時点に、この本の文をきちんと追うことができるかは、はなはだ疑問だ。 たぶん企画者は依頼する執筆者を間違えた。 ……じっくりと臨床心理とはなにかを学ぶには良い本です2013/10/26
おやつ
9
この本の後半半分を占める小説がいいよ!というレビューがあったので買ったみたけれど、あまり自分にはささらなかった。2019/09/02
パブロ
8
ユング派臨床心理学・門外不出の秘技「アクティヴ・イマジネーション」を簡略化。その名も「モバイル・イマジネーション」。今ここに全貌を現す! な〜んて、煽り文句を考えてしまいましたとさ。このユング派最大の技法、気になる気になる〜! で読んでみると…な〜んだ、自分の内面と対話して物語を描いていくってことですね。でもこれって、“創作”することとどう違うの? 小説が書きたい人にはこういう方法もありかもしれないけど、「どうやったら自分の深層心理に分け入っていけるのか」ってところをもっと突っ込んでほしかったな〜。2012/12/10
市井吉平
4
著者(ユング派分析家)の『空気を読む人 読まない人』を読んで、他の著書もと興味を持ち購入。ユング派心理学の心理療法?のアクティブイマジネーションを著書が簡易にしたモバイルイマジネーションについて紹介している。やり方が正しいか分からないが、前書を読んでアクティブイマジネーションを試してみてエモ言われない自分との一致感を感じていた。本書では、ヨーガを踏まえた身体の感覚と心の関係だったり、久保智史という児童文学同人誌の同人の方の話の凝縮版が60ページ近く題材として取り上げられたりと消化しきれていないが面白い。2022/01/23
えんじ
3
陽気婢『脳カレ』の中で紹介されていた本のひとつ。同作の中で主人公が遊んでいるシーンなどは、この本からそのイメージや発想を得ているようです。さて、内容はというと・・・うーん。目次を眺めただけで、本を閉じてしまう人もいるでしょう。まともに取り合うような本なのか と、首をひねってしまいます。2012/11/27