中公文庫<br> 死にがいを求めて生きているの

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中公文庫
死にがいを求めて生きているの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122072671
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

誰とも比べなくていい。

そう囁かれたはずの世界は

こんなにも苦しい――



「お前は、価値のある人間なの?」



朝井リョウが放つ、〝平成〟を生きる若者たちが背負った自滅と祈りの物語



植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。

二人の間に横たわる〝歪な真実〟とは?

毎日の繰り返しに倦んだ看護士、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。

交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、

目隠しをされた〝平成〟という時代の闇が露わになる。

今を生きる人すべてが向き合わざるを得ない、自滅と祈りの物語。

内容説明

俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ―日常に倦んだ看護師、承認欲求に囚われた大学生、時代に取り残されたTVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。自滅へとひた走る若者たちが抱えた、見えない傷と祈りに触れる物語。

著者等紹介

朝井リョウ[アサイリョウ]
1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第二二回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第一四八回直木賞を、14年『世界地図の下書き』で第二九回坪田譲治文学賞を、21年『正欲』で第三四回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

217
生きがいって何?と問いかける。個性の大切さを謳う社会。では、自己中心的で承認欲求を満たす利己的生きがいが正しさだよねとユウスケ、ヨシキ、メグミ。否、それは間違いだと迫る社会という大人たち。個と個は必ず繋がっているからだと。だから、一過的でも空虚でも本心でなくても利他を生きがいに盛り込んでいると彼らは訴える。しかしそれらもやはり否。終着がないこの二元論。そもそも「人生に意味を求めるべき?」「命の価値を考えるべき?」、それより「あなたは生きてるだけいい」との利他こそが、自己それぞれの根拠だと問いかけていたか。2023/03/09

納間田 圭

138
人間の戦争ばかりの歴史の根源は…眼の青いウミゾクと耳が大きいヤマゾクの習性。そんなこんながテーマの一冊。1980年代の教育方針“ゆとり”。そんな平成の時代に育った若者達の思い。病院のベッド上の彼。ただ死んではいないというだけの…植物状態。しかし実は…聴力だけは大丈夫だった。欠かさず入院中の同級生の病院に…見舞いに行く彼。そしてその様子を見ている…看護士女性の感じるところ。転校転校の子供の…いじめられないための処世術。そして…稀有なことに十数年後に北海道大学で再会した幼馴染。生き甲斐と死に甲斐の…谷間とは2023/03/04

五右衛門

138
読了。螺旋シリーズ。しかも久しぶりの作家さんでした。懐かしさいっぱいでした。この言い回し~とか、この思考の仕方とか。でもシリーズに引っ掛けながらも対立構図も見事でしたし、若者の中での葛藤?表の顔だけでなく裏の顔、それを他人が見ると…など引き込まれました。最後は智也何とかなるのでしょうね。期待が持てました。海と山決して混じり合わないけれどお互いは絶対、絶対必要としている者同士今後が楽しみです。次の螺旋シリーズポチリました。あ~面白かった。2022/12/07

みこ

104
決して交わることの無い二つの部族、ゆえに螺旋。そんな螺旋プロジェクトからまずは一冊。なにかそれらしいことをすることでしかアイデンティティを保てない堀北雄介の半生を周囲の人物の視点から描く。彼の貼っている虚勢が徐々に剥がされ露わになる有様は滑稽さとしんどさを感じさせる。大学時代の安藤与志樹編が特にしんどさと面白さの両立が抜きんでていた。自分の薄っぺらさと向き合いつつも社会のためでも大義のためでもなく好きな女性の目の下のクマを取り除くために頑張って彼女の活動を助けると決意した与志樹は最高に格好良いと思う。2022/11/24

里愛乍

84
螺旋プロジェクト7冊め。シリーズ中最も平和であるはずの平成編が、今までの時代に比べて最もキツいと感じるのはどういうわけか。既読作品からも分かるように、朝井リョウ氏は人間の心の闇を実に的確に突いてくる。分かりやすい〈対立〉を排除したところで人類史上からそれが消えて無くなるはずはなく、むしろ非常に歪な形で存在する。対立とは差異であり、そこにおのれを見出していたとすれば、それを求めて彷徨う雄介が唯只憐れで悲しい。こうしてみると〈対立〉とは必要悪なのではとすら考えてしまいます。2023/11/07

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