平凡社新書
日記逍遥 昭和を行く―木戸幸一から古川ロッパまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 263p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582855678
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0221

内容説明

木戸幸一の趣味の域を超えたゴルフライフ、政治学者・矢部貞治と横光利一のパリでの交錯、奔放な息子に悩まされた華族政治家・有馬頼寧、巣鴨プリズンで意外な一面を見せた笹川良一、喜劇役者・古川ロッパと名物記者の交友…。昭和期の日記から知られざる物語を掘り起こし、時代の一断面を描く。

目次

第1章 横光利一の苛立ち―矢部貞治日記
第2話 内大臣のゴルフライフ―木戸幸一日記
第3話 父の日記、息子の小説―有馬頼寧日記
第4話 巣鴨プリズンをあとにして―笹川良一日記
第5話 バロン薩摩とシャムの金鉱―石射猪太郎日記
第6話 フードリー法を買うべし―中原延平日記
第7話 喜劇役者と名物記者―古川ロッパ日記
第8話 超健康優良爺とヌートリア―内田収三日記
最終話 八月十五日の日記

著者等紹介

山本一生[ヤマモトイッショウ]
1948年生まれ。近代史研究家。東京大学文学部国史学科卒業後、石油精製会社に勤務する傍ら、競馬の歴史や血統に関して執筆活動を展開。97年よりフリーとなり、伊藤隆東大名誉教授のもとで『有馬頼寧日記』の編集に加わり、その後は戦間期の日記を読み解く作業を行っている。『恋と伯爵と大正デモクラシー―有馬頼寧日記1919』(日本経済新聞出版社)で第56回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

31
戦前の有名人の日記。歴史の一次資料としての価値が高いとされる日記。確かに回想録や自伝に比べて都合の悪いことやその時の気持ちが隠さず書かれてて面白い。けど読むのは大変。著者の山本さんはそういう大変さが大好きな日記読み魔。しかもお堅い研究者とは違うユニークな視点で楽しんでます。あまりにマニアックなので斜め読みした箇所もあるけど、木戸幸一のゴルフ三昧日記の話と笹川良一の巣鴨プリズンでのBC級戦犯との交流話は、これは相当楽しい! そして有馬頼寧のとんだ親バカ日記も。マイナートリビア楽しーわー。2018/07/18

こまったまこ

6
木戸幸一目当てで。最盛期は3日に1度はゴルフをするくらいゴルフ狂だったとは驚いた。英米の名門ゴルフコースを回ったり日本でも入会金のバカ高いゴルフ場に通ったりプロに教わったり充実のゴルフライフを送っていた模様。しかし戦争が始まってからはゴルフ場が軍に買い上げられて飛行場になったり駐屯地になったり畑になったりでゴルフ場自体が無くなり、また自身も多忙になったりでゴルフはその後巣鴨プリズンを出所するまで15年もできなかったようだ。他には有馬記念の有馬頼寧の親バカ日記が面白かった。この親にしてこの子あり。2015/12/07

おらひらお

3
2011年初版。戦前の日記から当時の世相や終戦時の様子をみたものです。木戸幸一がゴルフ好きとは知りませんでした。あと、ヌートリアを見てみたいです。僕は日記が余り続かないのですが、また、書きたくなってきました。2012/04/23

イカ男

0
古川ロッパと松射猪太郎の日記が読みたくなった。2011/02/12

2459n884ra

0
「日記」という一つのジャンルの本は、その人の人生と時代を感じるからこそ興味深く読める。 それぞれが「昭和」という時代をどのように生きたか、その事を読み解こうという本であると理解した。

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