内容説明
ネーションを偶像視する民族ナショナリズムとネーションを悪魔視する国民国家解体論に対抗し、国家なき市民社会論をも乗り越えて、「来るべき“共和国”」論の新しい流れを展望する。真の公共社会(Res Publica)を実現するために、“共和国”思想の核心を徹底討議する。
目次
1 共和国論の思想地図―討論の前提として(今、なぜ“共和国”か)
2 一九八九年という転回点―討論へ(四つの八九年―または西洋起源の立憲主義の世界展開にとってフランス革命がもつ深い意味;現代世界における共和国と市民権の思想;あるナショナル共和主義者の肖像)
3 第五共和制五〇年と“共和国”のゆくえ―討論(共和国とは何か;グローバル化と共和国の危機;世界共和国の課題;会場との討論)
4 共和国論の射程―討論から(二〇〇八年の日本に関する若干の考察;あらためて“共和国”を考える―三つの対抗関係の中で;共和国と文化的多様性)
著者等紹介
シュヴェヌマン,ジャン=ピエール[シュヴェヌマン,ジャンピエール][Chev`enement,Jean‐Pierre]
1939年ベルフォール市生まれ。73年から国民議会議員、81年から社会党内閣で大臣を歴任。現在MRC(共和派市民運動)党首、上院議員
樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年仙台市生まれ。憲法学者、日本学士院会員
三浦信孝[ミウラノブタカ]
1945年盛岡市生まれ。中央大学文学部教授。フランス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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